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RASカードを取り付けたときのRAS機能

ここでは、別売のRASカードを取り付けた場合に使用できるRAS機能を説明します。
RAS機能をお使いになるにはRASドライバが必要です。RASカードをお使いになるときは、必ずRASカードに添付のRASドライバを組み込んでください。
詳しくはRASドライバのマニュアルをご覧ください。

□ メモリエラーの検出

メモリ上のデータ不正を検出するための機能です。
メモリエラーの検出はパソコン本体が行います。RASドライバでは、特に処理は行いません。

□ ウォッチドッグタイマ

ソフトウェアの暴走などによる処理異常を検出するための機能です。一定処理時間以内に、ウォッチドッグタイマをリスタートするプログラムを動作させておき、設定された時間(100ms〜10min)以内にタイマのリセット処理が行われないときにウォッチドッグタイマがタイムアップし、割り込みが発生します。割り込み発生時には、リレー1接点の出力およびパソコン本体のオペレーションパネルのRASランプが点灯します。
ウォッチドックタイマの監視時間(100ms〜10min)の指定、動作有効/無効の指定は、ソフトウェアによって制御できます。

□ 内部温度異常の検出

装置異常などによるパソコン本体の温度異常を検出すると、割り込みが発生し、パソコン本体の電源を切断します。割り込み発生時には、リレー1接点に出力します。
RASドライバの動作時は、RASドライバの設定によりパソコン本体の電源を切断するまでの時間を30秒〜10分の範囲で選択できます(10秒単位)。デフォルトは30秒です。RASドライバが動作していないときは、検出後、直ちにパソコン本体の電源を切断します。

□ ファン回転停止異常の検出

ファン回転停止を検出すると、割り込みが発生します。割り込み発生時には、リレー1接点に出力します。同時にRASランプが点灯します。
RASドライバの動作時は、RASドライバの設定によりパソコン本体の電源を切断するまでの時間を30秒〜10分の範囲で選択できます(10秒単位)。デフォルトは30秒です。RASドライバが動作していないときは、検出後、直ちにパソコン本体の電源を切断します。

□ 外部機器温度異常の検出

*ETMP端子が、オープン→ショートされたとき、割り込みが発生し、パソコン本体の電源を切断します。割り込み発生時には、リレー1接点に出力します。
RASドライバの動作時は、RASドライバの設定により、パソコン本体の電源を切断する時間を30秒〜10分の範囲で選択できます(10秒単位)。デフォルトは30秒です。

□ 外部UPS信号

*EUPS端子がオープン→ショート、ショート→オープンされたとき、割り込みが発生します。

□ 外部割り込み信号

*EINT端子がオープン→ショートされたとき、割り込みが発生します。

□ 汎用外部入力(DI0〜7)

汎用デジタル入力として使用可能な外部ステータス入力が8点あります。DI0〜7端子がショートでデータが入力されます。

□ リレー1出力(アラーム出力)

WDTアラーム発生時、内部温度異常検出時、ファン回転停止検出時、または外部機器温度異常検出時に出力します。

□ リレー2出力

RASドライバの動作時、パソコン本体が正常稼働しているときに出力します。
ポイント

□ 汎用外部出力

ソフトウェアによって制御されるデジタル出力です(DO0〜7、全8点)。
DO0、1は、リレー3、4接点にも出力します。

□ リセットスイッチ

パソコン本体のオペレーションパネルのリセットスイッチが押されると、パソコン本体をリセットします。

□ ソフトリセット

ソフトウェアによりパソコン本体をリセットします。
パソコン本体のリセット時間を30秒〜10分の範囲で設定できます(10秒単位)。デフォルトは30秒です。

□ リモートリセット

RASカードのRASコネクタの*RMTRST端子がショートされたとき、外部からパソコン本体をリセットします。

□ リモートブート

*RMTRBT端子がオープンからショートに変更されたとき、割り込みが発生します。RASドライバの動作時は、データ退避後、システムを終了し、パソコン本体をリセットします。

□ RASランプ

WDTエラー、内部温度異常、ファン回転停止のどれかが発生した場合、RASドライバを組み込んでいると、パソコン本体のオペレーションパネルのRASランプが点灯します。

□ ステータス表示

異常内容を示すステータスコードを、パソコン本体のオペレーションパネルのステータス表示部に表示します。

□ リモート電源ON/OFF

パソコン本体電源の投入・切断を、本体電源スイッチ以外に外部で行うことができます。パソコン本体前面のオペレーションパネルの電源モードスイッチを「REMOTE」側にすると、RASコネクタの*RMTIN端子からパソコン本体電源の投入・切断ができます。

□ ソフトウェア電源切断

ソフトウェアによりパソコン本体の電源を切断します。
パソコン本体の電源切断時間を30秒〜10分の範囲で設定できます(10秒単位)。デフォルトは30秒です。

□ シャットダウン

システム終了前にデータを退避させ、パソコン本体の電源を切断します。
ポイント

□ 復電自動投入

パソコン本体の電源スイッチが「」側のときにAC電源が入力されると、スイッチの操作をしなくてもパソコン本体の電源を投入します。

□ ロギング機能

RASカードは、アラーム検出時の履歴のデータをイベントビューアに記録します。

□ 緊急割り込み

パソコン本体のオペレーションパネルのテストスイッチを押すことにより、割り込みが発生します。

■ ステータス表示一覧

詳しくは、RASドライバのマニュアルをご覧ください。

ステータスコード(2桁)
現 象
00
RASドライバIPL完了
02
ウォッチドッグタイマのタイムアップ
03
内部温度異常
05
外部機器温度異常
06
外部UPS信号の立ち上がりを検出
07
外部UPS信号の立ち下がりを検出
08
外部割り込み
14
本体電源OFF
15
リモートリブート
20
RASドライバ初期化中
26
未定義・不当割り込み発生
28
テストスイッチオン(緊急割り込み)
29
RASスレッド異常

ステータスコードの割り当ては次のとおりです。

使用者
使用コード
RASドライバ(予約)
00〜39
一般ユーザー(ユーザーによる定義が可能)
40〜99


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