Windows® XP Professional 移行時の留意事項 (LIFEBOOK シリーズ)
LIFEBOOK 2010年4月- 9月モデル
本テキストは、お使いのOSをWindows XP Professional(以下Windows XP)へ移行されるお客様のために、移行手順や注意事項などの情報を掲載しています。Windows XPを導入することにより、今までお使いになっていた機能が使えなくなる等の問題が発生する可能性があります。
本テキストの内容をよくご覧になってからWindows XPへの移行を行っていただきますよう、お願いいたします。
目次
本テキストの構成は、以下のようになっています。
- 対象機種
- 対応OS/Service Pack
- 制限事項/留意事項
- 必要なドライバーおよびユーティリティ
- BIOSの設定
- OSのインストール
- Service Packのインストール
- ドライバーのインストール
- 注意事項
1.対象機種
- LIFEBOOK Eシリーズ(E780/A)
- LIFEBOOK Aシリーズ(A550/A、A550/AX、A550/AW)
- LIFEBOOK Aシリーズ(A540/A、A540/AX、A540/AW)
- LIFEBOOK Aシリーズ(A530/AX)
- LIFEBOOK Pシリーズ(P770/A)
- LIFEBOOK Pシリーズ(P750/A)
- LIFEBOOK Sシリーズ(S560/A)
2.対応OS/Service Pack
Microsoft® Windows® XP Professional / Microsoft® Windows® XP Service Pack 3 日本語版
【重要】
- OSのCD-ROMは、正規のMicrosoft® Windows® XPをお客様にご用意いただく必要があります。
- OSのインストールには必ずService Pack 2またはService Pack 3が適用されているWindows XPを使用してください。
Service Pack 2適用済みのWindows XPを使用した場合にはOSのインストール後にService Pack 3を適用してください。Service Packの適用されていないWindows XPではインストールできません。
3.制限事項/留意事項
- 対象機種をご購入後に増設・接続された周辺機器は、OSのインストールを行う前に一旦取り外してください。
- 必要なデータは事前にバックアップしてください。
- ACアダプタを接続した状態で操作してください。
- 本文中の操作手順において、CDやDVD、フロッピーディスクを使用することがあります。
CD/DVDドライブなどが搭載されていないモデルをお使いの場合は、必要に応じて別売の周辺機器を用意してください。使用できる周辺機器については、「 システム構成図 」をご覧ください。
また、周辺機器の使用方法については、周辺機器のマニュアルをご覧ください。
- 「製品ガイド」などのマニュアルはWindows XPへの移行作業中は、ご利用になれません。必要な情報やページは事前に印刷してご利用ください。
- Windows 7 モデルのハードディスクの領域構成は、Windows VistaやXPとは異なります(詳細は、「リカバリガイド」を参照ください)。
以降の手順は、「Windows RE+リカバリ領域」以外の領域を一度全て削除した状態からを前提にしています。
- 標準では、ご購入時にリカバリ用のディスクやドライバーが収録されたディスクは添付されていません。カスタムメイドでリカバリ用のディスクセットを購入されていない場合は、XP適用前に(まだ、Windows 7が起動できる状態で)、リカバリ用のディスクセット(「リカバリデータディスク」と「リカバリ解決ナビ&ドライバーズディスク」)を作成してください。これらのディスクがないと、XP適用時に各機能用のドライバーをインストールしたり、ご購入時の状態に戻したり(Windows 7にリカバリ)することができなくなります。ディスクの作成方法については、「リカバリガイド」をご覧ください。
4.必要なドライバーおよびユーティリティ
対象機種でWindows XPをお使いになるには、「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」から必要なドライバーやユーティリティをインストールしてください。
必要なドライバーやユーティリティは、「ドライバーズディスク検索(DRVCDSRC.exe)」にて確認できます。また、ドライバーやユーティリティのインストール方法については、各ドライバーやユーティリティのreadme.txtもしくはinstall.txtをご覧ください。
【注意】
- Windows XPのインストール直後に、OS標準のドライバーがインストールされていることがあります。そのような場合でも、「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」にドライバーが収録されているときは、収録されているドライバーをインストールしてください。OS標準のドライバーがインストールされた状態では正しく動作しないことがあります。
- 一部のカスタムメイドオプション用ドライバーやユーティリティは、カスタムメイドオプションに添付のCD/DVDに収録されていることがあります。
- 最新版のドライバーやユーティリティがFMWORLD.NETで公開されている場合があります。
- Windows XPをインストールするには、あらかじめシリアルATA用ドライバーのバックアップディスクを用意しておく必要があります。バックアップディスクの作成方法については、「9.注意事項」をご覧ください。フロッピーディスクドライブを用意できないなどの理由でバックアップディスクが作成できない場合には、「9.注意事項」-「OSのインストール後に、シリアルATA用ドライバーをインストールする方法」をご覧ください。
5.BIOSの設定
Windows XPをインストールする前に、BIOSセットアップの設定値をご購入時の状態に戻してください。設定値をご購入時の状態に戻す方法は、添付の「取扱説明書」をご覧ください。
BIOSセットアップの操作方法については、「製品ガイド」をご覧ください。
6.OSのインストール
インストールの前に『Windows XP』の製品の中に同梱されているマニュアルをよくお読みください。また、CD-ROMのルートフォルダにあるReadme.htmもご参照ください。
※「9.注意事項」にも、対象機種でWindows XPを使用する場合の一般的注意事項を記載しています。
- 【重要】
シリアルATA用ドライバーのバックアップディスクを用意できない場合は、下記の手順ではOSをインストールできません。
「9.注意事項」-「OSのインストール後に、シリアルATA用ドライバーをインストールする方法」をご覧ください。
- 電源ボタンを押し電源を入れ、すぐに【F12】キーを押します。
ポータブルCD/DVDドライブをお使いになる場合には、ポータブルCD/DVDドライブを対象機種に接続してから、対象機種の電源を入れてください。
- 「起動メニュー」ウィンドウが表示されます。
- CD/DVDドライブに「Windows XP」CD-ROMを入れます。
- 「起動メニュー」の「CD-ROMドライブ」または「CD/DVD Drive」にカーソルを合わせて【Enter】キーを押します。
- 「Press any key to Boot from CD.」と表示されたら、【Enter】キーを押します。
しばらくするとCD-ROMからの読み込みが始まり、セットアップの青い画面が表示され、しばらくは英語のメッセージが続きます。
- 画面の下に「Press F6 if you need to install a third party SCSI or RAID Driver」と表示されている間に、【F6】キーを押します。
【 POINT 】
【F6】キーはすぐに押してください。「コンピュータにハードディスクドライブがインストールされていませんでした。」と表示された場合は、【F3】キーを押して、手順1からやり直してください。
- 「Setup could not determine...」と表示されたら、【S】キーを押します。
- 「Please insert the disk...」と表示されたら、フロッピーディスクドライブに、次のバックアップディスクをセットして、【Enter】キーを押します。
ドライバーの一覧が表示されます。
- 搭載チップセットが「モバイル インテル® GL40 Express」または「モバイル インテル® GS45 Express」の場合:インテル® マトリックス ストレージ マネージャ」
- 搭載チップセットが「モバイル インテル® HM55 Express」または「モバイル インテル® QM57 Express」、「モバイル インテル® QS57 Express」の場合:「インテル® ラピッド ストレージ テクノロジー」
【 POINT 】
「Please insert the disk...」と表示されない場合には、OSのインストールを一旦中止し、「9.注意事項」-「OSのインストール後に、シリアルATA用ドライバーをインストールする方法」を参照して、インストール作業を行ってみてください。
- 【↑】【↓】キーで、次の項目を選択し、【Enter】キーを押します。
確認の画面が表示されます。
- 搭載チップセットが「モバイル インテル®GL40 Express」または「モバイル インテル®GS45 Express」の場合:Intel® ICH9M-E/M SATA AHCI Controller
- 搭載チップセットが「モバイル インテル®HM55 Express」の場合:Intel® 5 Series 4 port SATA AHCI Controller
- 搭載チップセットが「モバイル インテル®QM57 Express」または「モバイル インテル® QS57 Express」の場合:Intel® 5 Series 6 port SATA AHCI Controller
- 【Enter】キーを押します。
以降は、画面の指示に従ってセットアップを続けてください。必要に応じて『Windows XP』の製品の中に同梱されているマニュアルをご参照ください。
7.Service Packのインストール
「6. OSのインストール」で使用した「Windows XP」CD-ROMが、Windows XP Service Pack 3日本語版を適用していない場合には別途Windows XP Service Pack 3日本語版を入手し、必ずインストールしてください。
Windows XP Service Pack 3について
- Service Pack 3に関する情報は、マイクロソフト社 のサイトで公開されています。
8.ドライバーのインストール
4項で準備したドライバーをインストールしてください。
インストールする順番は「ドライバーズディスク検索(DRVCDSRC.exe)」に表示されるドライバを上から順番にインストールしてください。
9.注意事項
シリアルATAドライバーバックアップディスクの作成方法
- 次のものを用意してください。
- ドライバーズディスク
- 1.44MBフォーマット済2HDフロッピーディスク 1枚 ※別途購入してください
- フロッピーディスクのラベル 1枚 ※別途購入してください
- FDDユニット(USB)(FMV-NFD52Sもしくは相当品) ※フロッピーディスクドライブを搭載していないモデルの場合のみ
- フロッピーディスクドライブを搭載していないモデルをお使いの場合、FDDユニット(USB)を対象装置に取り付けます。
- 「ドライバーズディスク」とフロッピーディスクをセットします。
「ドライバーズディスク検索」が表示されたら、終了してください。
- Windowsエクスプローラーを開き、以下のファルダを開きます。
(CD/DVDドライブ):\Chipset\IntelSATA\32bit (お使いの機種によっては、「32bit」フォルダが無い場合もあります)
- 表示されたフォルダ内の全てのファイルを、フロッピーディスクにコピーします。
コピーが終われば、バックアップディスクの作成は完了です。
作成したバックアップディスクは、次のように記入したラベルを貼り、書き込み禁止の状態にしてお使いください。
- 搭載チップセットが「モバイル インテル® GL40 Express」または「モバイル インテル® GS45 Express」の場合:
インテル® マトリックス ストレージ マネージャ」
- 搭載チップセットが「モバイル インテル® HM55 Express」または「モバイル インテル® QM57 Express」、「モバイル インテル® QS57 Express」の場合:「インテル® ラピッド ストレージ テクノロジー」
OSのインストール後に、シリアルATA用ドライバーをインストールする方法
- BIOSセットアップの設定値をご購入時の状態に戻してください。
- [詳細]メニュー-[その他の内蔵デバイス設定]の[AHCI設定]を「使用しない」に変更してください。
【重要】
- ここでAHCI設定を「使用しない」に設定しないとOSインストール時にエラーが発生します。必ず設定を行ってください。エラーが発生した場合はセットアップを中止し、電源を入れ直して設定を行ってください。
- 変更を保存して、パソコンを再起動してください。
- 起動直後のFujitsuロゴ表示画面で、【F12】キーを押します。
「起動メニュー」ウィンドウが表示されます。
- CD/DVDドライブに「Windows XP」CD-ROMを入れます。
- 「起動メニュー」の「CD-ROMドライブ」または「CD/DVD Drive」にカーソルを合わせて【Enter】キーを押します。
- 「Press any key to Boot from CD.」と表示されるので、【Enter】キーを押します。
しばらくするとCD-ROMからの読み込みが始まり、セットアップの青い画面が表示され、しばらくは英語のメッセージが続きます。
以降は、画面の指示に従ってセットアップを続けてください。必要に応じて『Windows XP』の製品の中に同梱されているマニュアルをご参照ください。
OSのインストールで使用した「Windows XP」CD-ROMが、Windows XP Service Pack 3日本語版を適用していない場合には別途Windows XP Service Pack 3日本語版を入手し、インストールしてください。
続けて、シリアルATA用ドライバーをインストールします。
【POINT】
- Windows XP起動時に、「新しいハードウェアの検出ウィザード」ウィンドウが表示されたら、「キャンセル」をクリックしてください。
- デバイスマネージャを開き、[IDE ATA/ATAPIコントローラ]にある「標準デュアルチャネルPCI IDEコントローラ」のプロパティを開いてください。
【重要】
- デバイスマネージャには、「標準デュアルチャネルPCI IDEコントローラ」が複数表示されます。ここで手順9 以降の操作をするのは、プロパティの「全般」タブの「場所」に、「PCIバス 0. デバイス 31. 機能 2.」とあるものです。それ以外のものにシリアルATA用ドライバーをインストールしようとすると、エラーが発生します。
- [ドライバ]タブを開き、[ドライバの更新]をクリックしてください。
ここで、「ハードウェアの更新ウィザード」ウィンドウが表示されたら、「いいえ、今回は接続しません。」を選択して「次へ」をクリックしてください。次に表示された画面では「一覧または特定の場所からインストール」を選択して「次へ」をクリックしてください。
- 検索方法を、「検索しないで、インストール~」を選択して、[次へ]をクリックしてください。
- CD/DVDドライブに、カスタムメイドで購入もしくはご自分で作成した「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」をセットしてください。
- [ディスク使用]をクリックし、「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」の「Chipset」フォルダ-「IntelSATA」-「32bit」(フォルダがある場合)フォルダ内の「iaStor」を選んで、「開く」をクリックしてください。
- [OK]をクリックするとモデル一覧が表示されるので、次の項目を選択し、[次へ]をクリックしてください。
警告メッセージが表示されますが、そのまま「はい」をクリックして次へ進んでください。
- 搭載チップセットが「モバイル インテル® GL40 Express」または「モバイル インテル® GS45 Express」の場合:Intel® ICH9M-E/M SATA AHCI Controller
- 搭載チップセットが「モバイル インテル® HM55 Express」の場合:Intel® 5 Series 4 port SATA AHCI Controller
- 搭載チップセットが「モバイル インテル® QM57 Express」または「モバイル インテル® QS57 Express」の場合:Intel® 5 Series 6 port SATA AHCI Controller
- 「次へ」をクリックするとインストールが開始されます。
インストールはすぐに終わります。[完了]をクリックしてください。
- 「閉じる」をクリックと、再起動を要求されます。
「はい」をクリックして対象装置を再起動し、Fujitsuロゴ表示画面で、【F2】キーを押して、BIOSセットアップを起動します。
【重要】
- ここでBIOSセットアップを実行しないとOS起動時にエラーが発生します。必ず設定を行ってください。エラーが発生した場合は電源ボタンを4秒以上押して電源を落とし、再度電源を入れ直して設定を行ってください。
- [詳細]メニュー-[その他の内蔵デバイス設定]の[AHCI設定]を「使用する」に変更してください。
- 変更を保存して、対象装置を再起動してください。
【POINT】
- Windows XP起動時に、「新しいハードウェアの検出ウィザード」ウィンドウが表示されたら、「キャンセル」をクリックしてください。
- Windowsが起動すると、再起動を要求されるので、「はい」をクリックして再起動してください。
【POINT】
- Windows XP起動時に、「新しいハードウェアの検出ウィザード」ウィンドウが表示されたら、「キャンセル」をクリックしてください。
これで操作は終了です。以降はドライバーやユーティリティをインストールしてください。
以上