Q&Aナンバー【9706-6081】更新日:2021年7月1日

印刷する

このページをブックマークする(ログイン中のみ利用可)

雷によるパソコンのトラブルと、その対策方法を教えてください。

対象機種とOS
対象機種 すべて
対象OS
  • すべて

質問

雷が鳴っているときや、近くで雷が落ちたときなど、雷はパソコンにどのような影響を与えますか。

雷によるパソコンのトラブルと、その対策方法を教えてください。

回答

雷によって発生する、停電と雷サージが、パソコンの故障の原因になることがあります。
落雷の可能性があるときは、パソコンの電源を切り、ケーブル類を取り外します。
雷対策の機器を導入したり、データのバックアップをしたりする対策もあります。


雷によるパソコンのトラブルと、対策は次のとおりです。



1番目の確認項目雷がなぜ怖いのか?

雷によって発生する、停電雷サージ(雷によって発生する一過性の高電圧や過電流)が、パソコンの故障の原因になるからです。

パソコンを使用中に停電すると、パソコンの電源が突然切れるため、ハードディスクに傷が付き、パソコンが起動しなくなることがあります。

また、雷サージがパソコンに流れると、過剰な負荷がかかるためパソコンが故障することがあります。

落雷の可能性があるときは、停電や雷サージに備えて、雷対策を行ってください。

なお、雷サージは、次の経路から侵入します。

  • 電源線(電力線)

  • 電話線

  • 通信線(光回線 / ケーブルテレビ回線など)

  • アンテナ線

雷サージの侵入経路

アドバイス

  • その他に、避雷針や大気、接地(地面)からも雷サージが侵入することがあります。

  • 雷サージは、落雷だけでなく、雷が空中で鳴る雷のときにも発生します。

2番目の確認項目落雷の可能性があるときの対策

雷が鳴り出したときは感電を防ぐため、落雷の可能性がなくなるまで、パソコン本体やケーブル類、およびそれらにつながる機器に触れないでください。

落雷の可能性がある場合は、Windows を終了し、パソコンの電源を切ります。
次に、パソコンに接続しているケーブルを取り外します。
取り外すケーブルは、次のとおりです。

ケーブルが接続されている状態
(ケーブルが接続されている状態)
電源コード・ACケーブル区切り線
電源コードまたはACケーブル
電源線から、雷サージがパソコンに侵入することがあります。
雷サージの侵入を防ぐため、パソコンの電源を切ってから、電源コードまたはACケーブルを、コンセントから取り外します。

重要

  • パソコンの電源を切ったり、ON/OFFスイッチがあるコンセントをOFFにしたりするだけでは、雷サージの侵入は防げません。
    必ず、コンセントから電源コードまたはACケーブルを取り外してください。

  • サージ対応電源タップをお使いの場合でも、停電が発生したときに備えて、パソコンの電源を切ってください。
 
LANケーブル区切り線
LANケーブル
通信線や電源線から、通信機器(モデムやルータなど)を経由して、パソコンに雷サージが侵入することがあります。

雷サージの侵入を防ぐため、回線の種類(光やADSLなど)に関係なく、通信機器とパソコンを接続しているLANケーブルを取り外します。

アドバイス

  • 通信機器が、通信線および電源線と接続されていない場合は、通信機器とパソコンを接続しているLANケーブルを取り外す必要はありません。

  • 無線LANの場合は、無線LANスイッチを切ったり、無線LANカード(PCカード)を抜いたりする必要はありません。
 
モジュラーケーブル 区切り線
モジュラーケーブル
電話線から、雷サージがパソコンに侵入することがあります。
電話回線とパソコンを直接接続しているときは、パソコンからモジュラーケーブルを取り外します。
 
アンテナケーブル区切り線
アンテナケーブル
アンテナ線からも雷サージは侵入することがあります。
テレビチューナー搭載のパソコンをお使いのときは、アンテナケーブルも取り外します。
 
USBケーブル区切り線
周辺機器のケーブル
電源線から、周辺機器を経由して、パソコンに雷サージが侵入することがあります。
周辺機器とパソコンを接続しているケーブルを取り外します。

アドバイス

周辺機器が、電源線と接続されていない場合は、周辺機器とパソコンを接続しているケーブルを取り外す必要はありません。

 
 区切り線
ケーブルが取り外された状態
(ケーブルが取り外された状態)

アドバイス

  • 通信機器や周辺機器の雷対策については、プロバイダーか機器の提供元へお問い合わせください。

  • 通信機器または周辺機器が、通信線や電源線などに接続されていない場合は、パソコンと通信機器または周辺機器を接続しているケーブルを、取り外す必要はありません。

3番目の確認項目日頃の備え

雷が鳴る前の備えは、次のとおりです。


雷対策の機器を導入する

雷に備えて、雷サージ対応電源タップなどの雷対策の機器の導入を検討します。
雷サージ対応電源タップは、雷サージがパソコンに流れないように保護するタップです。

アドバイス

また、雷対策の機器として、UPS(無停電電源装置)もあります。
UPSは、停電により電力の供給が遮断されたときに、接続されている機器に電力を供給し、予測しない電源切断を防ぎます。

なお、矩形波が出力される機器とパソコンを接続すると火災の原因になることがあります。
UPSには矩形波が出力される製品があるため、販売店等でUPSの仕様をご確認のうえ、導入をご検討ください。



定期的にデータをバックアップする

雷の影響に関わらず、さまざまなトラブルで、万が一パソコンが起動しなくなったり、作業中のデータが失われたりしたときの対策として、定期的にバックアップを行ってください。

なお、大切なデータは、パソコン内のハードディスクのほか、CDやDVDなど、外部のメディアにもあわせて保存することをお勧めします。

バックアップ

バックアップと復元の方法については、次のQ&Aをご覧ください。

Q&Aバックアップと復元について教えてください。


ご参考

落雷や停電の後から、インターネットに接続できない場合は、次のQ&Aをご覧ください。

Q&A落雷・停電の後からインターネットに接続できません。

このQ&Aは役に立ちましたか?(今後の改善の参考とさせていただきます。)

Q&Aで問題が解決しないときは、下記の方法もお試しください。

その他の便利なサービス(有料)

オンライン学習サービスFMVまなびナビ

ページの先頭へ