膨大なメモから必要な情報だけをピンポイントで検索

木庭將さんは、書籍や雑誌の企画・制作をメインに、常時5~6本の案件を手がける編集者として働いている。それゆえ、打ち合わせの内容や“アイデアの種”を書き留めることは仕事を円滑に進めるうえで必須の作業であり、少しでも効率化できるよう、そのベストな方法を模索してきた。

「いまではアイデア出しから、それを企画書や台割にまとめるところまでの作業を「クアデルノ」で行っています。ページを無限に増やせるうえ、メモの量が多くなっても重要な部分やキーワードに手書きの『☆』マークを付けておけば簡単に検索できるので、使い勝手がいいですね。あと、企画を詰めていく途中で、出版社の人や監修者さんに完成形のイメージを伝えたり、一緒にブレストをしたりするときも情報を共有しやすくなりました」

活用法01

思いついたネタはひたすら書く!

↑打ち合わせやアイデア出しで思いついたことは、ひとまずすべて書き残しておく。思い通りの線が描けるため、イラストも簡単に描ける。マットな手触りのディスプレイは反射しにくく、相手に見せながら打ち合わせをするときも書いた内容が見やすい

↑後々使えそうなネタには手書きの「☆」マークを付けておくのが木庭さんの使い方。具体的な企画にまとめるときに星印検索をすれば、「☆」マークを付けたページだけが抽出されるから、重要なメモが埋もれず使いやすい

活用法02

ラフスケッチはコピペ機能で整理

↑テキストだけでなく、イラストを使ってアイデアを整理するときにはコピー&ペースト機能が活躍する。写真は木庭さんが消しゴム版画に関する書籍を編集した際に制作イメージをまとめたもので、版画に関するたくさんのラフスケッチが描かれている

↑鳥のイラストをコピー&ペーストして、1枚の版画を完成させるのにいくつ版をつくらないといけないかを図解で説明した。写真は2刷目の版木に書かれた模様を完成形の上にコピー&ペーストしている途中。絵がうまい!

ToDoリストの管理も、より快適に、無駄を省いて

また、最近ではノートとして使用する以外に、ToDoリストの管理にも活用しているそう。

「朝起きたら、まずその日にやらないといけない仕事の一覧を『クアデルノ』に書き出すのが習慣になっています。紙のノートも並行して使っていますが、タスク管理とアイデア出しを同時に行うことが多いので、『クアデルノ』ならひとつにまとめられて便利です。また、軽くて持ち歩きやすい点でも重宝しています」

さらに、タスクや予定を思いついたときにサッと書き残せるところも魅力だという。

「メモに書き残すことで、すぐ次のことへと思考を切り替えられるので、新しい情報が頭の中に飛び込んできやすくなりました。また、余分な機能が搭載されていないところも良いですね。企画を練るなど、何かを考えているときって、頭の中を潜水しているような感覚になるのですが、『クアデルノ』を使うことでより深く潜れるようになりました。パソコンやスマホのようについついネットで関係のないページやSNSを見てしまうこともないですし、あれこれ筆記具を用意する必要もありません。行き詰まってちょっと気分を変えたくなったときも、財布と『クアデルノ』だけ持って出かければ、どこでもすぐに作業の続きに集中して取り掛かれます。頭の中にあるものを文章やイラストでアウトプットしながら、具体的な企画へと練り上げていくのに、これほどぴったりなデジタルツールはないのではないでしょうか」

活用法03

情報の整理と情報の深堀りに活用

↑毎朝のルーティンであるToDoリストの作成も、「クアデルノ」で行うようにしてからより快適になったという。書き間違いや予定の変更があった場合もすぐに書き直せるのがうれしい。「ToDo」のテンプレートではなく「方眼紙」を使うのが木庭さん流!

↑企画を練る際に作成したマインドマップ。イラストを交えながら自由に書けるため、パソコンを使って制作するよりもいろいろな発想が得られやすいという。また、紙のノートのように残りページ数を気にする必要がないので、思考は無限に広がる!