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齋藤 |
「現在、パソコン業界の流れとして、AV機能をアピールした製品が増えてきています。その中で、今回のHシリーズは、いわゆる『AVパソコン』として最高のものを作りたい、という思いからスタートした製品です。視覚的にもAV機器のイメージを強く打ち出したかったので、オーディオやDVDレコーダーといったAV機器と同じ横置きにするというのは、開発当初からの基本コンセプトでした。」 |
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横野 |
「今でこそデスクトップパソコンは、縦置きや一体型がポピュラーですが、その昔は横置きが常識でした。“久々の横置きパソコン登場!“といった感じです。」 |
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鎌田 |
「もともと、縦置きが出てきたのは、液晶ディスプレイの価格が下がってきて、パソコン本体とセットで販売されるようになってきた1998年頃からでしょうか。」 |
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齋藤 |
「その当時は『縦置き=省スペース』という認識でしたが、今は必ずしもそうとは言えません。これは、液晶ディスプレイが、近年大型化していることに起因します。」 |
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鎌田 |
「今回は、本体を横置きにし、その上にディスプレイをのせるというスタイルでありながら、『全体としてはコンパクトにまとめる』ことが大きな目標でした。パソコンは縦置きが当然と思っている今の世代の人たちには新鮮な印象を、私たちのように横置きを知っている世代の人たちには、横置きなのに薄いなあという印象を与えられると思います。」 |
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横野 |
「あの、実は、デスクパワーを最初に立てたのは、私なんです。」 |
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齋藤 |
「あっ、そうそう。」 |
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横野 |
「デスクパワーで最初の縦置きタイプの省スペースデスクトップパソコンの開発を手がけたのは、私だったんです。そして今回、6年ぶりにパソコンを寝かせる際も、再び駆り出されたというわけです。」 |
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齋藤 |
「横野さんは、ヨコのものをいったんタテにして、それからまたヨコにした、ということだ。」 |
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鎌田 |
「横野さん、横置きのコンセプトにかなり強い思いがあったようですね。」 |
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横野 |
「“ヨコの(横野)パソコン”っていうぐらいですから!ただ、『お客様の使い勝手をより柔軟にするために、縦置きにも対応させるべきではないか。』という意見も社内ではあったので、縦置きもできるように、設計を変更しました。」 |
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齋藤 |
「機能面といえば、今回はハードディスクの容量にもこだわりました。AVパソコンにおいては、DVDレコーダーとしての機能が非常に重要視されます。そこで、お客様がDVDレコーダーをどのように使われているかを考えてみたのですが、やはりテレビ番組などを数時間録画してすぐ見るというより、ある程度録り貯めて、あとからまとめて見るということが多いのではないのでしょうか。その場合、ハードディスクの容量はできるだけ大きいほうが、使い勝手が良いでしょう。」 |
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横野 |
「そこでHシリーズでは、ハードディスクを2台搭載し、最大400GBという大容量化を実現しました。最長約390時間までの録画に対応できるので、どんどん録り貯めて、気に入ったものだけを見る、という自由な楽しみ方をしていただけると思います。もちろん、AV機能だけでなく、最新のチップセットを採用し、パソコンとしての基本性能・機能にもこだわってます。」 |