モバイルの21世紀は? 2000年問題と合わせて昨年の暮れに、加速度的に使われ始めたのが「ミレニアム」という言葉である。 この先の1000年間でモバイルコンピューティングがどうなるかは、さすがにちょっと分からない。 しかし、この先100年くらいなら、なんとかイメージがわくかもしれない。 そこで、新年第1段のCX日記では、21世紀のモバイル環境として、以下のような予測をしてみた。 (これはあくまでも私個人の予想であり、富士通の戦略とは無関係であることをご了承いただきたい) まずは、比較的近い将来の話から3つほど挙げると....。 ・お財布としてのモバイル端末 今の携帯電話が進化したような、電話機能+お財布+メール受け取り端末が急速に普及する。 小学生くらいの子供から、そういった端末を持ち歩くのではないか? ・通信速度の高速化 ネットでやりとりされるデータの大きさは、近年どんどん大容量化している。 しかしメガバイトを超えるデータをINTERTOPとPHSで受け取るのはさすがに時間がかかる。 すでに高速な通信速度を標榜した規格はどんどん現れているが、これはさらに加速する傾向になるだろう。 ・完全キーボードレスの端末 音声入力の技術はどんどん進んでいる。 音声で文字入力やアプリの操作が行える、通信用携帯電話やPHSが内蔵された小型端末が登場するのではないか? そして、もう少し自由に考えてみると....。 ・ウェアラブルコンピュータが市販される いわゆる「着るコンピュータ」であるが、これは今は研究段階である。 しかし21世紀からは市販を想定した物が出てくるのではないだろうか。 カバンからモバイル端末を取り出さなくても、体に装着したままの通信ができる、という製品が出てくる可能性は高いだろう。 デザイナーとコンピュータメーカーが共同で開発する、ウェアラブルコンピュータ、というのはとても楽しそうである。 ・モバイルが通常のお仕事スタイルになる。 会社勤めの人間にとって「なぜ会社でなければ仕事ができないのか?」 というテーマは、近いうちに必ず見直される問題である。 自宅といわず出先といわず、どこでも仕事ができ、会社は単なるサーバ置き場になる時代が到来するのではないだろうか? それを実現するには、INTEROTPのような「仕事に使える端末」が、さらに進化する必要があるのかもしれないが。 他にもいろいろあるかもしれないが、今まではモバイルは「外で仕事をする」というイメージが強かったはずだ。 仕事のやり方を変えることで、余暇が豊かになるようなモバイルや、遊びとして楽しめるモバイルが、21世紀にはぜひ主流になって欲しい。 そう考えるJacoなのであった。 |
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