風雲!!CX日記


持って歩いてOK!

モバイラーさんの中には、私が取り出したINTERTOPに注意を引かれた人がいたようである。
明らかに「なんじゃあれは?」という顔をしている。
見栄っ張りな私は、心の中で「見てる?見てるぅ?」といった感じだ。

まぁ別に、デモンストレーションだけが目的ではないので、まずは通常どおりにメールの送受信を行う。
空港内はPHSや携帯電話の電波にムラがあるので、ちょっと不安ではあったが、ここでは問題なくメールの送受信を行う事ができた。
最初に私に気付いた人は、ちらちらとこちらを見ている。
INTERTOPのチタンボディは、明らかに通常のノートパソコンとは違って見える。
巷では銀パソと呼ばれる、寒色系のシルバーと違って、INTERTOPの暖色系のチタンは良い意味で正体不明なところがあるのだ。
しかも私は画面をタップしつつ操作しているので、さらに謎は深まっているに違いない。

ぼちぼち他のモバイラーさん達も、私の存在に気付いたようである。
中にはちらりと一瞥をくれただけで、こっちのことなぞ全然気にしてない、という人もいる。
しかし私としては、ここで「あのマシンは一体なんだ?」という疑問を持ってほしいのだ。
これでINTERTOPというマシンの存在を分かってもらえたら、しめたものである。

とは言いながらも、急ぎで返信しなければならないメールを発見したので、とりあえずしばらくはメール書きモードへ。
そして10分たったところで、私はポケットの中で何かが振動するのを感じた。
う、こ、これはもしや携帯が鳴っているのでは?
どうやらマナーモードになっていた携帯電話がポケットの中で「ぶぶぶぶぶぶぶ」と振動しているようだ。
しかしこのラウンジは「携帯電話のご使用はご遠慮ください」という断り書きがある。
電話に出るわけにはいかない。

1回携帯を切って振動を止めてから、改めて発信元を見ると、お仕事の電話が入っていたようだ。
急ぎの用事かもしれないので、私はラウンジの中の公衆電話から相手先に電話をすることにした。
そして私はいつもやっているように、INTERTOPを手にもったまま立ち上がって歩き始めたのだ。
別に見せびらかすつもりはなかったのだが、INTERTOPは私にとっては手帳と同じような物なので、何も考えずに持って歩き出したのだが....
これは周りのモバイラーさん達には、ちょっとした驚きだったようである。
通常ノートパソコンは、電源を入れたまま持って歩いたりはしないものである。
ハードディスクは振動を嫌うので、ノートパソコンは電源が入っている状態で動かすべきではないのだ。
しかしINTERTOPにはハードディスクがないので、起動が早いだけではなく、振動にも強い。

私がいかにも無造作に(しかも開いたまま)INTERTOPを持って公衆電話に向かったので、「なんじゃあれは?」と思ったモバイラーさんもいたようだ。
「ノートパソコンは、あんな無造作な扱いはできない...あれはいったい...?」
もしかしたら単なる自意識過剰になっているだけかもしれないが、そんな呟きが聞こえたような気がするのだ。

そして私は先ほどの電話の主へ電話をかけたのだが、相手も携帯電話なのでちょっと電話が遠い。
ついつい私の声も、どんどん大きくなってしまう。
「...はい、そうです....えぇ、メールしておいて下さい...はい....あぁ大丈夫ですINTERTOPで取りますから」
調子に乗った私は、こんな感じで商品名を連呼して、電話を切ったのである。
周りのモバイラーに聞こえたかは分からないが、私のINTERTOPは十分モバイラーさん達の注意を引いたようである。

よぉーしここは俺の勝ちだぁっ!...などと、私は何の根拠もなくそう思った。
まぁ、別に勝ち負けの問題では全然ないし、私自身が注目されているわけでもないのだが....
でも空港のモバイラー諸氏から注目されるぐらいだから、INTERTOPもなかなかのものである。
もっともっとWindows(R)CEに注目する人が増えて欲しいと、強く感じたJacoなのであった。

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