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病院の待合室で待つこと1時間。 この時点で私の体力バッテリーは、限りなく0%に近づいている状態だ。 熱を計ると38度4分だ...そしてやっと私の診察がまわってきた。 症状を聞かれて、おなかを押されて問診されて。 待ったわりには、ものの2〜3分で診察は終わってしまった。 「点滴打ちます?」 「え、えぇ....お願いいたします」 点滴室で横になった私は点滴開始と共に意識を失って(寝て)しまったようである。 目を覚ますとだいぶ体は楽になったものの、もう昼を回っている。 や、やばい会社に行かねば! しかし、モバイルの神様は優しいのか厳しいのか分からない。 熱が少し下がったのと同時に、今度は強烈な腹痛が私を襲ったのだ。 あーたたたたたたたた...... 私はケンシロウのような奇声を発しながら、ベッドでえびのように丸くなった。 今度は腹痛である、絶え間ない腹痛が私を襲うのだ。 私はやっとの思いで電話をして、奥さんに迎えに来てもらい、ほうほうの体で家に戻った。 ここでさすがに、私も今日は会社に行くのは無理か、という気になってきた。 会社のスタッフに電話をして、何かあったらメールか携帯に電話を、とだけ告げると倒れるようにベッドに入った。 会社では 「土日休むなんて慣れないことをするから」とか 「仕事し続けてないとだめなのでは?」 「泳ぎ続けていないとダメな魚ってなんだっけ?」 「鮫じゃない?」 「そうそう、鮫と同じでは?」 などなど、ひどい話をしていたらしい。 ここで話が終われば、良かったのだが、ここから事態は急変する。 ぴんぴんしていた奥さんの様子が変なのである。 「なんだか私もおなかが痛くなってきたわねぇ」 などと恐ろしいことを言うのだ。 「なんですとぉ......」 「ちょっと私も病院に行ってくる、子供にうつったら大変だし」 と言うと奥さんはさっさと病院に行ってしまった。 私が死にそーな顔をしているので、自分の身も心配になったらしい。 再度私は倒れこむようにベッドへ。 またしても「メールを確認せねば....」と思いながら、やはりそれどころではなかった。 |
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