風雲!!CX日記

やっとメールのダウンロードが終わった。
私はモバイルバインダーを終了させて、ポケットIEを起動した。
「じゃぁちょっと探してみようか?」
とりあえずサーチエンジンからミュージシャンを探して、検索をかける。
そのミュージシャン関連のサイトは、公式・個人サイトを合わせると結構な数だ。
いつもは私がINTERTOPで文書作成などを行っていてもあまり興味を持たない妻も、この時ばかりは急に真剣な顔つきになった。
1つ1つのサイトを真剣にチェックしている。

私の妻は結婚するまでは富士通とは競合関係にある某社に勤めていたので、ブラウザの操作はすぐに慣れてしまった。
あっという間に自分の世界に入ってしまっている。
「面白いね、インターネットって」
「でしょ?」
いいぺースになってきた、ここまでは予想どおりの展開だ。
「INTERTOPってメールも送れるの?」
「もちろん!」
妻は以前友人からもらったメモを出してきた。
「ここに送ってみて」
そこには某プロバイダのメールアドレスが入っている。
私はすかさずモバイルバインダーを立ち上げる。
「ピンクのクマは?」

インターネットはやったことがないのに、何でそんな事だけ知っているのか?

「あれは、ソフトを入れないと出ないんだ」
「ふぅーん」
どうやら妻は、E-Mailは必ずピンクのクマさんが配達するものと思っていたらしい。

メールを送ったり、ネットサーフィンをしたり、ひとしきりインターネットを体験した後で私の妻はこういった。
「INTERTOPってすごいねぇ...」
「ん?」
「これ家に置いておくわけにはいかないの?」
「え?」
「小さくて、場所も取らないし、友達の家にも持って行けるし...」

私の恐れていたことが起こってしまった...
妻はどうやらINTERTOPが気に入ってしまったようなのだ。
こればかりは家に置いておくわけにはいかない。
私の仕事ができなくなってしまうではないか。

「いやそれだったら....ぱそ...ぱそこ..」
「もう1台INTERTOPを貸してもらえないの?」
「え....」

Jaco jaco
「というわけなんですよぉ」
S氏 S氏
「いい奥さんじゃないの、買ってあげなさいよINTERTOPを」
Jaco jaco
「そりゃSさん的にはその方がいいでしょうけど」
S氏 S氏
「もう貸し出し機はないからね、念のため」
Jaco jaco
「やっぱり...そうですか」
S氏 S氏
「夫婦でINTERTOPを持つってのも良いかもね」
Jaco jaco
「むぅーん」

と、いうわけで私の妻は最近INTERTOPに夢中なのである。
週末は私そっちのけで、インターネットを楽しんでいる。
私の壮大な「母艦購入計画」実現には、まだまだ時間がかかりそうである。

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