風雲!!CX日記

第9回目 INTERTOP啓蒙週間とは?

INTERTOP啓蒙週間とは?

早いものでもう10月である。
この連載を始めてから結構な月日がたってしまった。
私自身INTERTOPを使い始めてから、仕事の進め方ががらりと変わってしまった、という話は以前にもこの連載の中で述べたが、今回もちょっと真面目なテーマのお話にお付き合いを願いたい。

INTERTOPカフェのコーナーでは、ちょっと前までモニターユーザレポートのコーナーが更新されていた。
その中のレポートにもあったのだが、Windows CEという概念は、なかなか理解されにくいようだ。
違いを上げていけばきりがないのだが、なかなか説明が難しい。
例えば電源を入れるとスカッと立ちあがるとか、ハードディスクが内蔵されていないとか、違いはいろいろとある。
ただ、そのあたりを小型ノートパソコン(Windows98環境)使用者の方々に説明しても、基本のスペックが違うものだから、正しいCEの理解につながらない事があるのも事実だ。

私の勤めるオフィスには富士通製のノートパソコンBIBLO MCの愛好者がいる。
仮にNさんとしておこう。
Nさんは自宅にも何台ものパソコンを持つ、ヘビーユーザだ。
出張に出る時は、いそいそとBIBLOを旅行カバンの中にしまって、出先でもばしばしとメールの送受信やらプレゼンやらをこなしている。
彼にINTERTOPを見せて、ちょっと触ってもらったところ、1番評価が高かったのは内蔵されている富士通オリジナルのバンドルソフト「モバイルスイート」であった。
このPIMソフト(住所録やスケジュール管理を行なうソフト)はとても使いやすいねぇ。
というのが率直な意見だったのだ。
もちろんモバイルスイートはPIMだけではなく、メールの送受信だって、データの管理だって行なえる。そのあたりは高い評価を頂いたのだが、内蔵できるデータ量には、Nさんは少々の難色を示していた。

確かに最近のパソコンは鬼のようなスペック攻勢のマシンが主流だ。
10GBのハードディスクなんかが、あっさり内蔵されている。
5年前のパソコン事情を考えると、今は夢のような時代に突入している。
ただ、そういったパソコンのスペックと同じ土俵でINTERTOPを始めとするCEマシンを語ってしまうのは無理があるようだ。
特にINTERTOPは画面サイズが640×480なので、小型のノートパソコンと似たような印象を与えやすいのかもしれない。
「大は小を兼ねる」とう発想でノートパソコンの方が何かと便利、という考え方でパソコンとCEマシンを比較はできないだろう。
今回のCX日記では、INTERTOP(ひいてはCEマシン)の啓蒙・普及活動のために原稿スペースを書かせていただこうと思うのだ。
というよりは、そもそもそのためのCX日記という話もあるのだが。

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