空港のトイレからモバイルワーク発信!? 私のように出張が多い人間にとって、何が問題になるのか? まずはこの点から述べて行きたい。 携帯電話の普及に伴い、出先であろうと移動中であろうと、どこでも誰かに連絡を取る事が可能になった。しかし、逆に言えばどこにいても自分がつかまってしまう危険性?もある。 そんな時に携帯電話だけあっても、デスクの前と同じように仕事ができなければ、まずいだろう。 出先で困るのは膨大な!紙資料が手元にないこと、メールの送受信ができないことである。 携帯の電話がひっきりなしに鳴る人にとって、手元に会社と同じような資料がないのは知命的だ。 INTERTOPを持つまでは、私も「外にいるんだから仕方ない」と割り切っていたのだが、実はそうではない。 INTERTOPを使えば、かなりの量のデータを持ち歩く事が可能なのだ。 パソコンに比べたら、INTERTOPのユーザ領域はそれほど多くはないかもしれない。 しかしWORDやExcelのデータなら、結構な量を保存することが可能だ。 12MB程度のコンパクトフラッシュをいれておけば、箱ファイルの1つや2つ分のデータだって楽に持ち運びができるだろう。 外で見るだけではなく、当然だが新規作成や加工もできる。 これがいったいどれほど便利な事なのか? かなりピンチな状況を見事にリカバリできる、と言えば興味を引いてもらえるだろうか。 先日こんなことがあった。 場所は北海道は千歳空港のトイレ。(食事中の方には申し訳ありませんが) 私は搭乗手続きを済ませて、のんびりとトイレの個室にこもっていた、のだが。 鳴ったのだ、携帯が。 普段なら携帯の電源を切ってしまうのだが、発信先の番号は、最近私がやっとゲットした、東京の新しいクライアントだったのだ。 携帯貧乏症な私は、なかなか鳴った携帯の電源を切る事ができない。 「もしもし...」(小声になる私) 「あ、Jacoさんですか、どーも!今よろしいですか」 「え、えぇまあ」 「今どちらですか?」 「空港ですぅ...」 「もしかしたらこれから東京にいらっしゃるとか」 「え、えぇ」 「あぁ良かった、寄っていただけるんですよね」 「はい(え?予定に入ってない...)」 「じゃぁその時に今回の見積もりお願いしますね、メモ程度でいいですから」 「は、はい(何だっけ?そんな話があったけ?)」 しまったーっつ、忘れていた、見積書を作るのを。 これはかなり私にとってヤバイ状況である。 お仕事をいただくのに見積もりは必須、これがなくては始まらない。 この電話を逃していたら、手ぶらでお客のところに行くところだった。 そんな大事なことを忘れているお前はバカかと言われそうだが、忙しくてつい怠けていたのだ。 半年前なら、もうアウトである。 オフィスに電話して誰かに作ってもらう、という手もあるが、事情を説明しているうちに飛行機が出発する時間になってしまう。 だいいちウチの事務所は忙しいのだ。 そんなことを頼めるわけもないし、頼まれてくれる人なぞいやしない。 しかし、今ならINTERTOPで仮見積もり程度なら十分作成が可能だ。 飛行機と電車での移動時間を利用すれば、十分とは言えないまでもなんとかなる。 その後私は移動中に仮見積もりをExcelで作成して、電車のホームからメールで送信した。 これで問題は解消されたわけだ。 お断りしておくが、これは創作でも何でもない。 こんな事が何回かおきてしまうと(いつもトイレで電話を取るわけではないが)もうINTERTOPは手放すことができなくなってしまったのだ。 駅のホームでメールの送受信を行なう、というと「コマーシャルみたいだねぇ」とか、「おぉ、ビジネスマンしてるねぇ」とからかい半分で言われることもある。 しかしこの便利さは、1度経験するともう病みつき?である。 |
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