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キーボードを科学する。(1/6)

過去に、いくつものキーボードや入力方式が考案されたなか、なぜ親指シフトが生き残り、多くのユーザに支持されているのか。なぜ、検定に受かるなら親指シフトでなければ、という神話(?)まで生まれたのか。そんな親指シフトのメリットをデータをもとに検証してみる。

キーボードと入力方式のおさらい

「親指シフトキーボードって、アルファベットを打つときどうするの?」「ボクはローマ字入力だから、OASYSは関係ないよね」というように、意外に誤解している人が多い「キーボード」と「入力方式」の関係。本題に入る前に、この2つについて簡単におさらいしておこう。
まず、キーボード。現在、一般的に知られているキーボードは「JISキーボード」「新JISキーボード」「親指シフトキーボード」の3タイプ。この3種類はかなキーの配列が違うが、アルファベットの文字配列は同じ。 いっぽう入力方式は、大きく「かな入力」と「ローマ字入力」に分けられる。かな入力は、かなの配列の違いによって、上記のキーボードに対応した3種類の入力方式がある(JISかな、新JISかな、親指シフト)。これにローマ字入力を加えた計4入力方式が、現在、主流となっている。
もちろん、このほかにもキーボードや入力方式はあるが、今回は以上のキーボード3タイプ・4入力方式について比較・検討してみる。


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