3 Fast!UTILユーティリティのメニューと項目の詳細

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Fast!UTILユーティリティは、5つのメニューから構成されています。各設定項目は、これらのメニューの下に分類されています。
各メニューおよび項目の詳細は、次の節以降を参照してください。

• Configuration Settingsメニュー

  Configuration Settingsサブメニューを表示して、SCSIコントローラやSCSIデバイスの設定を変更します。

• Scan SCSI Busメニュー

  SCSIバスをスキャンし、接続されているすべてのデバイスを表示します。

• SCSI Disk Utilityメニュー

  SCSIデバイスのスキャン後にリストアップされるデバイスを選択し、ローレベルフォーマットやベリファイを行います。

• Select Host Adapterメニュー

  接続されているSCSIホストアダプタを表示します。

• Exit Fast!UTILメニュー

  Fast!UTILユーティリティを終了します。

Configuration Settingsメニュー

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SCSIコントローラやSCSIデバイスの設定を変更します。

□ Host Adapter Settings

ホストアダプタの設定を行います。

• BIOS Address…ホストアダプタのBIOSのメモリアドレスを表示します。
• BIOS Revision…ホストアダプタのBIOSのリビジョンを表示します。
• Interrupt Level…ホストアダプタの割り込みレベル（IRQ）を表示します。
• Host Adapter BIOS…ホストアダプタのBIOSを有効にするかどうかを設定します。
  • Disabled（初期値）：無効にします。
  • Enabled：有効にします。
• PCI Bus DMA Burst…バースト転送を有効にするかどうかを設定します。
  • Disabled（初期値）：無効にします。
  • Enabled：有効にします。
• CDROM Boot…CD-ROMからの起動を有効にするかどうかを設定します。
  • Disabled（初期値）：無効にします。
  • Enabled：有効にします。

• SCSI CD-ROMドライブ（またはCD-ROM読み込み可能なデバイス）とCD-ROMからの起動には、ブート可能なOSの入ったCD-ROMが必要となります。

• Adapter Configuration…パラメータの設定方法を選択します。
  • Auto（初期値）：ROM BIOSが自動的にパラメータを設定します。
  • Manual：手動で設定します。
  • Safe：すべてのパラメータが最小構成に設定されます。

• 「Safe」は、主にSCSIデバイスにトラブル発生した場合に使用するモードです。通常のシステム運用時には選択しないでください。

• Drivers Load RISC Code…RISCファームウェアをどのようにロードするかを設定します。
  • Disabled：システムからロードします。
  • Enabled（初期値）：ドライバからロードします。
• >4GByte Addressing…アドレッシングの設定を行います。
  • Disabled（初期値）：搭載しているメモリが4GBより少ない場合に選択します。
  • Enabled：4GB以上メモリを搭載している場合に選択します。
• Fast Command Posting…割り込み数を最小限にすることでコマンド実行時間を減少させるかどうかを設定します。
  • Disabled：割り込み数を最小限にしません。
  • Enabled（初期値）：割り込み数を最小限にします。

□ SCSI Device Settings

各SCSIデバイスのパラメータを設定します。ホストアダプタの設定を行ったあとで設定してください。

以下のパラメータは、「Host Adapter Settings」の「Adapter Configuration」が「Manual」に設定されている場合に変更することができます。

• Enable PPR
• Enable Device
• Negotiate Wide
• Negotiate Sync
• Tagged Queuing
• Sync Offset
• Sync Period
• Exec Throttle

SCSIバスを選択して【Enter】キーを押すと、以下のサブメニューの画面が表示されます。

• Disconnects OK…SCSIデバイスをホストアダプタから任意に切断できるようにするかどうかを設定します。
  • Yes（初期値）：切断できるようにします。
  • No：切断できません。
• Check Parity…SCSIのパリティチェックを有効にするかどうかを設定します。
  • Yes（初期値）：有効にします。
  • No：無効にします。
• Enable LUNs…複数のLUN（論理ユニット番号）をサポートするかどうかを設定します。
  • Yes（初期値）：サポートします。
  • No：サポートしません。
• Enable PPR…Parallel Protocol Request(PPR) transferをサポートするかどうかを設定します。
  • Yes（初期値）：サポートします。
  • No：サポートしません。
• Enable Device…当該IDに接続されたSCSIデバイスを有効にするかどうかを設定します。
  • Yes（初期値）：SCSIデバイスを有効にします。
  • No：SCSIデバイスを無視します。
• Negotiate Wide…16 bitバス幅のWide SCSI転送を有効にするかどうかを設定します。
  • Yes（初期値）：有効にします。
  • No：無効にします。
• Negotiate Sync…同期転送を行うかどうかを設定します。
  • Yes（初期値）：行います。
  • No：行いません。
• Tagged Queuing…タグ付きコマンドキューをサポートするかどうかを設定します。
  • Yes（初期値）：サポートします。
  • No：サポートしません。
• Sync Offset…REQの最大数を設定します。
  • 00／02／04／06／08／10／12／14／16／18／20／22／24（初期値）
• Sync Period…REQとACKの最小間隔を設定します。
  • 9（初期値）／10／12／25／40
• Exec Throttle…1つのポートあたりの最大実行コマンド数を設定します。
  • 1／4／8／16（初期値）／32／64／128／255

□ SCSI Bus Settings

SCSIバスに関する設定を行います。
SCSIバスを選択して【Enter】キーを押すと、以下のサブメニューの画面が表示されます。

• SCSI Bus SCSI ID…ホストアダプタのSCSI IDを設定します。通常は初期値の7を使用します。
  • 0／1／2／3／4／5／6／7（初期値）／8／9／10／11／12／13／14／15
• SCSI Bus Reset…起動時、SCSIバスをリセットするかどうかを設定します。
  • Enabled（初期値）：リセットします。
  • Disabled：リセットしません。
• SCSI Bus Reset Delay…SCSIバスのリセット後、SCSIバスを有効にするまでの時間（秒）を設定します。
  • 0／1／2／3／4／5（初期値）／6／7／8／9／10／11／12／13／14／15
• SCSI Bus Termination…SCSIバスのターミネーションを有効にするかどうかを設定します。
  • Auto（初期値）：自動的にターミネーションの設定を行います。
  • High only：ハイターミネーションのみ有効にします。
  • Disabled：ターミネーションを無効にします。
  • Enabled：ターミネーションを有効にします。

□ Autoconfigure SCSI Devices

接続されているSCSIデバイスの設定情報をスキャンしたあと、設定を行います。

SCSIバスを選択して【Enter】キーを押すと、SCSIデバイスの現在の設定が読み込まれ、「SCSI Device Settings」サブメニューの画面に表示されます。

設定項目の詳細については、「SCSI Device Settings」を参照してください。

□ Selectable Boot Settings

ブートするSCSIデバイスに関する設定を行います。

• Selectable SCSI Boot…ブートするSCSIデバイスの設定を有効にするかどうかを設定します。
  • No（初期値）：無効にします。
  • Yes：有効にします。
• SCSI Bus…ブートするSCSIデバイスのSCSIバスを選択します。
  • 0（初期値）
  • 1
• SCSI Boot ID…ブートするSCSIデバイスのSCSI IDを選択します。0以外は設定しないでください。
  • 0（初期値）
• SCSI Boot Lun…「SCSI Boot ID」で選択したSCSI IDのLUNを選択します。
  • 0（初期値）／1／2／3／4／5／6／7／8／9／10／11／12／13／14／15

□ Restore Default Adapter Settings

ホストアダプタに関する設定値を、初期値に戻して保存します。

「Adapter Defaults Restored」と表示され、何かキーを押すと設定値が初期値に戻り、保存されます。

□ Raw Nvram Data

ホストアダプタのNVRAM（Nonvoltile Random Memory）の内容を16進表示します。

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