セキュリティメニュー

セキュリティメニューでは、特定の人だけが本ワークステーションを操作できるようにパスワードを設定します。
パスワードの設定方法については、「BIOSのパスワード機能を使う」をご覧ください。

■ 設定項目の詳細

□ 管理者用パスワード

【Enter】キーを押して、管理者用パスワードを設定、または変更します。

□ ユーザ用パスワード

【Enter】キーを押して、ユーザー用パスワードを設定します。

POINT
  • ユーザー用パスワードは、管理者用パスワードが設定されているときのみ設定できます。
  • 管理者用パスワードが削除された場合、ユーザー用パスワードも削除されます。
  • パスワードを設定すると、BIOSセットアップへのアクセス時やシステム起動時にパスワード入力を要求されます。このときに、誤ったパスワードを3回入力すると、「システムは使用できません」と表示され、本ワークステーションはキーボードからの入力に反応しなくなります(ビープ音が鳴り続けます)。この場合、本ワークステーションの電源ボタンを4秒以上押し続けて電源を切り、10秒以上待ってから電源を入れ、正しいパスワードを入力してください。
  • 「ユーザー用パスワード」が設定されている場合、ユーザー権限で設定できるBIOSセットアップの項目が制限されます(「ユーザー用パスワード」のみ変更できます)。

□ パスワードチェック

システム起動時、またはBIOSセットアップ起動時にパスワード入力を要求するかどうかを設定します。

    • セットアップ(初期値):BIOSセットアップ起動時にパスワード入力を要求します。
    • システム:システム起動時とBIOSセットアップ起動時にパスワード入力を要求します。
    • 自動:自動ウェイクアップ機能のうち、LAN/時刻により自動的に起動したときは、パスワードは要求しません。この場合、起動直後に画面下に表示されているキー(【F2】キー、【F12】キー)を押してもキー入力は無効になります。
      なお、通常は「システム」と同じ動作になります。
    • スキップ:初回のシステム起動時のみパスワード入力を要求します。
POINT
  • 本設定は、パスワードが設定されている場合のみ有効になります。

□ エラー停止

自己診断(POST)でエラーを検出したとき、エラーを検出するデバイスを設定します。

    • All Errors(初期値):すべてのエラーを検出します。
    • No Errors:すべてのエラーを検出しません。
    • All, But Keyboard:キーボードに関するエラーを検出しません。

□ ハードディスクセキュリティ

サブメニューを使って、ハードディスクのセキュリティ機能を設定します。

  • IDE Channel 0/1 Master
    本ワークステーションに搭載されているハードデスクのセキュリティ機能を有効、または無効にするかどうかを設定します。
    なお、標準搭載のハードディスクは、ハードディスクセキュリティに対応しています。
    • 使用しない(初期値):ハードディスクのセキュリティ機能を無効にします。
    • 使用する:ハードディスクのセキュリティ機能を有効にして、特定の人だけがハードディスクを使えるようにします。起動時に設定されているパスワードを、ハードディスクに書き込まれているパスワードと照合します。一致しない場合、ハードディスクは使えません。
重要
  • パスワードを忘れると、ハードディスクが使えなくなったり、ハードディスクセキュリティ機能を無効にすることができなくなったりします。「パスワードを忘れてしまったら」をご覧ください。
  • ハードディスクセキュリティ機能の設定を変更する場合は、必ず電源をいったん切り、再度ワークステーションの電源を入れて、BIOSセットアップを起動してから設定を変更してください。また、ハードディスクセキュリティ機能の設定を変更した後は、BIOSセットアップの「終了」メニューの「変更を保存して終了する(電源OFF)」を実行してワークステーションの電源を切ってください。
    これらの手順を守らないと、変更した内容が正しく反映されない場合があります。
POINT
  • 本項目は、管理者用パスワードでBIOSを起動した場合のみ設定できます。
  • カスタムメイドでHDD変更(SATA-RAID)を選択した場合、本機能はお使いになれません。
  • ご購入時の状態では、各IDEチャネルと接続されるIDEデバイスとの対応は次のとおりです。
    • IDE Channel 0 Master:シリアルATAコネクタ0
    • IDE Channel 1 Master:シリアルATAコネクタ1
  • ハードディスクがセキュリティ機能に対応していない場合や、ハードディスク以外の装置が接続されている場合は、灰色の文字で表示され、本設定を変更することはできません。
  • 管理者用パスワードのみ設定した場合、ハードディスクには管理者用パスワードが書き込まれます。
    管理者用パスワードとユーザー用パスワードを設定した場合、ハードディスクにはユーザー用パスワードが書き込まれます。
  • パスワードを変更または解除した場合、ハードディスクに書き込まれたパスワードも変更または解除されます。
  • パスワードが解除されたときは、本設定も同時に「使用しない」に設定され、ハードディスクのセキュリティ機能が解除されます。
  • なんらかの原因(他のハードディスクと交換している間にパスワードを変更した場合など)でワークステーション本体のパスワードとハードディスクに書き込まれたパスワードが異なっている場合、そのハードディスクのパスワードを設定したワークステーションであっても、データは読み込めません。

□ セキュリティチップ設定

サブメニューを使って、セキュリティチップ機能を設定します。

  • セキュリティチップ
    セキュリティチップについて設定します。
    • 使用しない(初期値):セキュリティチップによるセキュリティ機能を使いません。
    • 使用する:セキュリティチップによるセキュリティ機能を使います。
重要
  • 本項目は、管理者用パスワードが設定されている場合に選択できます。
  • セキュリティチップを使用する場合は、『SMARTACCESSファーストステップガイド(認証デバイスをお使いになる方へ)』をご覧ください。
  • セキュリティチップを有効にするには、BIOSセットアップ終了後に本ワークステーションを再起動してください。
  • ご購入時は、「使用しない」に設定されています。「使用する」に変更した場合は、「終了」メニューの「標準設定値を読み込む」を実行しても、ご購入時の設定である「使用しない」には戻りません。
  • 現在のTPM状態
    セキュリティチップの状態を表示します。
    • 無効かつ使用可:セキュリティチップが無効かつ使用可の状態です。
    • 無効かつ使用不可(初期値):セキュリティチップが無効かつ使用不可の状態です。
    • 有効かつ使用可:セキュリティチップが有効かつ使用可の状態です。
    • 有効かつ使用不可:セキュリティチップが有効かつ使用不可の状態です。
  • TPMの状態の変更
    セキュリティチップの状態を変更します。
    • 変更しない(初期値):変更しません。
    • クリア:セキュリティチップの情報を削除します。
    • 有効かつ使用可:有効かつ使用可の状態にします。
    • 無効かつ使用不可:無効かつ使用不可の状態にします。
重要