二重化処理
ディスクアレイの初期化や修復にともなって、一方のディスクから別のディスクに全データを複写する二重化処理が必要となります。二重化処理には次の2通りの方法があります。
FastBuild Utilityによる二重化処理
FastBuild Utility(
Click
)により、ディスクアレイを使用する前にハードディスクの二重化を行う方法です。ハードディスク全領域を複写するため、ある程度の時間が必要です。
バックグラウンド二重化処理
ディスクアレイの二重化処理をホストからの通常I/O処理と並行して実施する方法です。FastBuild Utility上での二重化処理中に、パソコン本体の再起動、または電源切断によって二重化処理を中断すると、OS起動後に自動的にバックグラウンドでの二重化処理が実施されます。FastBuild Utility上での二重化処理の終了を待つ必要はなくなりますが、次の点に注意してください。
パソコン本体が起動し、OS上にてデバイスドライバが起動された時にバックグラウンド二重化処理が開始(再開)されます。
バックグラウンド二重化処理完了前にOSをシャットダウンすると、二重化処理は中断されます。次回再開時(OS再起動後、デバイスドライバが起動された時)に中断したブロックからバックグラウンド二重化処理を継続します。
バックグラウンド二重化処理中は、Functional状態のディスクアレイと比較して十分なI/O処理性能が得られません。特にフォーマット性能が非常に低下しますのでご注意ください。
バックグラウンド二重化処理中には、OS上のFastCheck Monitoring Utilityの画面上に「リビルド」と表示されます。
バックグラウンドでの二重化処理には、非常に時間がかかる場合があります。
バックグラウンド二重化処理中は、ディスクアレイがCritical状態であり冗長ではありません。複写元のハードディスクが故障すると、ディスクアレイはOffline状態となりディスクアレイへアクセス不能になるとともにデータが失われます。
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