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取り扱い方

■ 手のかざし方

静脈データの登録や認証を行う場合は、次のように静脈センサーに手をかざしてください。

  1. 手首を手首ガイドに乗せます。
    手首とは、腕時計のベルトを手のひら側に寄せたときの、ベルトの位置となります。
    この位置を、手首ガイドに乗せてください。
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  1. 人差し指、中指、薬指を指ガイドに乗せます。
    指ガイド中央の凹部に、中指を合わせてください。
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  1. 親指と小指を、人差し指、中指、薬指と同じ高さに揃えます。
  2. センサーに対して、手のひらが平行になっていることを確認します。
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  1. 指を自然に伸ばします。
  2. 親指も含め、すべての指を軽く開きます。
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重要
ポイント

■ 取り扱い上の注意事項

□ 静脈センサーの人体への影響について

静脈センサーは、近赤外光を用いて、非接触で手のひら静脈を撮影する装置です。近赤外光は、ACGIHの曝露基準値の10mW/p2以下です。人間には視覚できませんが、人体への影響はありません。
また、センサーは、レーザー製品の国際規格である(IEC 60825-1:2001)、CENELEC規格(EN 60825-1:1994+A1:2002+A2:2001)、およびJIS規格(JIS C6802:2005)のクラス1に適合しています。

注 :

American Conference of Governmental Industrial Hygienists

□ 静脈センサーの取り扱いについて

□ 照明環境について

静脈センサーは、近赤外光を用いて、非接触で手のひら静脈を撮影する装置です。
近赤外光を用いた装置の認証精度は、自然光(太陽光)、白熱灯やハロゲン灯などの近赤外光を多く含んだ照明環境に大きく左右されます。
静脈センサーをお使いになる照明環境の目安は次のとおりです。

照明の種類
明るさ
自然光
2000ルクス以下
蛍光灯
2000ルクス以下
白熱灯
ハロゲン灯
500ルクス以下

注 :

自然光は、可視光照度計を照射方角に向けて測定してください。
可視光照度計とは、目に見える明るさを測定する計器で、その場所の明るさを測定する場合に使用します。
通常、一般の事務所で、500〜1500ルクスです。

重要

□ 静脈データ登録時のご注意

静脈センサーの認証精度は、登録されている静脈データの品質に大きく左右されます。
登録されている静脈データの品質が低いと、本人認証時に認証できない状態が多発する原因となります。手のひら静脈を撮影して静脈データを登録するときは、正しい手のかざし方で登録してください(
Click)。
手のひらの状態が次のような場合、手のひら静脈を正しく撮影できず、登録される静脈データの品質が低くなったり、静脈データを登録することができなかったりすることがあります。

□ 本人認証時のご注意

次の場合、正しく認証できない可能性があります。

本人認証するときは、正しい手のかざし方で行ってください(Click)。正しく認証できない状態が多発する場合、静脈データを登録し直すことをお勧めします。


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