本書のTOPへ 前項目 次項目

運用上の注意

セキュリティチップを利用するための環境設定が完了すると、ファイルやフォルダの暗号化、メールの証明書の管理などがより安全な環境で運用することができるようになります。

次の場合は、注意事項に従って運用してください。

■ 通常備えておくこと

次のような場合、セキュリティチップが利用できなくなることがあります。

このような場合に備えて、必ずセキュリティチップの鍵を定期的にバックアップするよう設定を行ってください。
バックアップファイルを紛失したり、パスワードを忘れたりすると、セキュリティチップが利用できなくなります。バックアップファイルやその時に設定したパスワードは、紛失したり忘れたりしないよう注意して管理してください。

□ バックアップ

「所有者」でログオンした時に、画面右下の通知領域からバックアップについて表示されるメッセージに従い、バックアップを行ってください。
「所有者」はセキュリティチップのバックアップと各「ユーザ」のバックアップを行う必要があります。
各「ユーザ」でバックアップを行う必要はありませんが、復元を行った後、ユーザーキーパスワードを入力する必要があります。
バックアップの手順については、『リファレンスガイド』の「ツール編」−「オプションツール」−「バックアップツール」をご覧ください。

重要

□ リストア

リストアは、セキュリティチップで保護された環境に変更があった場合、以前の環境を引き続き利用するための作業です。
「所有者」がセキュリティチップのリストアを行います。
「ユーザ」は、リストアを行う必要はありませんが、「所有者」がリストアを行った後にユーザーキーパスワードを入力する必要があります。
リストアの手順については、『リファレンスガイド』の「ツール編」−「オプションツール」−「バックアップツール」をご覧ください。

重要

■ ハードウェアの変更を行う場合

「機器監査」機能(Click)をお使いの場合、ハードウェアの設定を変更すると、Windowsにログオンできなくなることがあります。ハードウェアの変更を行う前には必ず、「SMARTACCESSによるWindowsログオン」を使用しない設定に変更してください。「パスワードの自動生成」を行っている場合は、一度「パスワードの自動生成」の設定を解除した後、「パスワードの変更」より任意のパスワードに変更してから「SMARTACCESSによるWindowsログオン」機能の解除を行ってください。
また、ハードウェアの変更後に、再度「現在の機器構成情報の登録」を行う必要があります。
詳しくは『リファレンスガイド』の「機能編」−「Windowsログオン」をご覧ください。

■ コンピュータの修理や保守を依頼する場合

□ 修理前に必要な作業

鍵のバックアップ

「バックアップ」をご覧になり、バックアップを行います。

「SMARTACCESSによるWindowsログオン」を使用しない設定に変更する

必ず「SMARTACCESSによるWindowsログオン」の設定を解除してください。
「SMARTACCESSによるWindowsログオン」の設定を解除していないと、修理や保守ができないことがあります。また、「SMARTACCESSによるWindowsログオン」の設定を解除せずに、修理すると、Windowsにログオンできなくなることがあります。
解除の手順は次のとおりです。

  1. SMARTACCESSをインストールしたときと同じアカウントでWindowsにログオンします。
  2. 「スタート」ボタン→「(すべての)プログラム」→「SMARTACCESS」→「環境設定」の順にクリックします。
    「環境設定」が表示されます。
  3. 「設定項目一覧」から「ログオン認証」→「Windows ログオン」の順にクリックします。
  4. パスワードの自動生成を行っている場合は、パスワードの自動生成を「しない」に設定します。
    パスワードの自動生成を行っていない場合は、手順6に進んでください。
  5. 次の手順でWindowsパスワードを任意のパスワードに変更します。
    1. 「スタート」ボタン→「コントロールパネル」の順にクリックします。
      「コントロールパネル」ウィンドウが表示されます。
    2. 「ユーザー アカウント」をクリックします。
      「ユーザー アカウント」ウィンドウが表示されます。
    3. パスワードを変更するアカウントをクリックします。
    4. 「パスワードを変更する」をクリックします。
    この後はメッセージに従って操作します。
  6. 「SMARTACCESSによるWindowsログオン」の「使用しない」にチェックし、「OK」をクリックします。

詳しくは、『リファレンスガイド』の「機能編」−「Windowsログオン」をご覧ください。

BIOSパスワードを解除する

コンピュータ本体の『製品ガイド』の「BIOS」−「BIOSのパスワード機能を使う」をご覧になり、設定した管理者用パスワードを解除してください。

□ 修理後に必要な作業

リストアする

「リストア」をご覧になり、鍵を復元してください。

重要

BIOSパスワードを設定する

コンピュータ本体の『製品ガイド』の「BIOS」−「BIOSのパスワード機能を使う」をご覧になり、パスワードを設定してください。

「SMARTACCESSによるWindowsログオン」を使用する設定に変更する

「SMARTACCESSによるWindowsログオン」を使用していた場合は、、『リファレンスガイド』の「機能編」−「Windowsログオン」をご覧になり、「SMARTACCESSによるWindowsログオン」の設定を「する」に変更してください。
なお、「SMARTACCESSによるWindowsログオン」の設定を変更する前に、「現在の機器構成情報の登録」を行う必要があります。

■ コンピュータをリカバリする場合、またはSMARTACCESSを再インストールする場合

認証デバイスとしてセキュリティチップがインストールされている環境でリカバリをする場合、またはSMARTACCESSを再インストールする場合は、あらかじめBIOSセットアップでセキュリティチップの鍵を消去する必要があります。
セキュリティチップの鍵の消去については、コンピュータ本体の『製品ガイド』の「BIOS」−「認証デバイスのセキュリティ機能を使う」をご覧ください。
なおセキュリティチップの鍵を消去すると、それまで使用していた鍵や証明書が使用できなくなります。セキュリティチップで管理されている鍵や証明書の情報を引き続きお使いになるには、SMARTACCESSをアンインストールする前にバックアップし、再インストール後にリストアを行なう必要があります。
バックアップとリストアの手順については、『リファレンスガイド』の「ツール編」−「オプションツール」−「バックアップツール」をご覧ください。

■ コンピュータを廃棄する場合

コンピュータを廃棄する場合、パソコンに残ったデータを復元できないようにすることが重要です。セキュリティチップにより保護されたデータは、セキュリティチップの鍵を消去し、復元用ファイルを破棄することで復元することができなくなります。
次の手順に従って、鍵の消去とハードディスク内のデータ削除を行ってください。

重要
  1. セキュリティチップの鍵を消去します。
    消去の手順については、コンピュータ本体の『製品ガイド』の「BIOS」−「認証デバイスのセキュリティ機能を使う」をご覧ください。
  2. コンピュータ本体の『製品ガイド』の「セキュリティ」−「パソコン本体廃棄時のセキュリティ」をご覧になり、ハードディスク内のデータを削除します。

本書のTOPへ 前項目 次項目

All Rights Reserved, Copyright© FUJITSU LIMITED 2006