セキュリティメニュー

セキュリティメニューでは、本パソコンを特定の人だけが使用できるように設定を行います。

■ 設定項目の詳細

□ 管理者パスワード

【Enter】キーを押して、システム管理者用のパスワードを設定します(→ 関連項目へ)。

POINT
  • 「管理者パスワード」を設定すると、BIOSセットアップの起動時にパスワード入力を要求されます。このときに、誤ったパスワードを3回入力すると、ビープ音が鳴り、「システムは使用できません。」と表示され、本パソコンはキーボードからの入力に反応しなくなります。この場合、本パソコンの電源ボタンを押して電源を切り、30秒以上待ってから電源を入れ、正しいパスワードを入力してください。
重要
  • 管理者用パスワードを忘れると、BIOSセットアップを管理者権限で起動することができなくなります。「パスワードを忘れると」をご覧ください。

□ ユーザーパスワード

「管理者パスワード」が設定されている場合に設定できます。【Enter】キーを押して、一般利用者用のパスワードを設定します(→ 関連項目へ)。

POINT
  • 「管理者パスワード」が設定されていないと、 「ユーザーパスワード」は設定できません。
  • 「ユーザーパスワード」を設定すると、一般利用者がBIOSセットアップで変更できる項目を制限できます。

□ 起動時のパスワード入力

「管理者パスワード」が設定されている場合に設定できます。本パソコンの起動時にパスワードの入力を要求されるかどうかを設定します。

    • セットアップ(初期値):BIOSセットアップの起動時にパスワードの入力を要求されます。
    • システム:BIOSセットアップの起動時、およびOS起動時にパスワードの入力を要求されます。
    • 自動:BIOSセットアップの起動時、およびOSの起動時にパスワードの入力を要求されます。ただし、BIOSセットアップの「電源管理」の各機能によりパソコンを起動した場合は、パスワードを要求されません。
    • 自動(スキップ):BIOSセットアップの起動時とOSの起動時にパスワードの入力を要求されます。ただし、BIOSセットアップの「電源管理」の各機能によりパソコンを起動した場合は、パスワードを要求されません。また、再起動時にはパソコンの起動方法にかかわらず、パスワードを要求されません。

□ ハードディスクセキュリティ

ハードディスクのセキュリティ機能を設定します。RAIDモデルの場合、本項目は表示されません。

  • SATAポート0、SATAポート1…本パソコンに内蔵されているハードディスクのセキュリティ機能を有効、または無効にするかどうかを設定します。
    なお、標準搭載のハードディスクは、ハードディスクセキュリティに対応しています。
    • 使用しない(初期値):ハードディスクのセキュリティ機能を無効にします。
    • 使用する:ハードディスクのセキュリティ機能を有効にして、特定の人だけがハードディスクを使えるようにします。起動時に設定されているパスワードを、ハードディスクに書き込まれているパスワードと照合します。一致しない場合、ハードディスクは使えません。
POINT
  • 本項目は、管理者用パスワードでBIOSを起動した場合のみ設定できます。
  • SCSIのハードディスクでは本機能はお使いになれません。
  • 管理者用パスワードのみ設定した場合、ハードディスクには管理者用パスワードが書き込まれます。
    管理者用パスワードとユーザー用パスワードを設定した場合、ハードディスクにはユーザー用パスワードが書き込まれます。
  • パスワードを変更または解除した場合、ハードディスクに書き込まれたパスワードも変更または解除されます。
  • パスワードが解除されたときは、本設定も同時に「使用しない」に設定され、ハードディスクのセキュリティ機能が解除されます。
  • なんらかの原因(他のハードディスクと交換している間にパスワードを変更した場合など)でパソコン本体のパスワードとハードディスクに書き込まれたパスワードが異なっている場合、そのハードディスクのパスワードを設定したパソコンであっても、データは読み込めません。
重要
  • パスワードを忘れると、ハードディスクが使えなくなったり、ハードディスクセキュリティ機能を無効にすることができなくなります。「パスワードを忘れると」をご覧ください。
  • ハードディスクセキュリティ機能の設定を変更する場合は、必ず電源をいったん切り、再度パソコンの電源を入れて、BIOSセットアップを起動してから設定を変更してください。また、ハードディスクセキュリティ機能の設定を変更した後は、BIOSセットアップの「終了」メニューの「変更を保存して終了する(電源OFF)」を実行してパソコンの電源を切ってください。
    これらの手順を守らないと、変更した内容が正しく反映されない場合があります。

□ セキュリティチップ設定

POINT
  • Windowsからセキュリティチップの設定変更を実行した場合、次の画面が表示されます。
    • TPM(セキュリティチップ)設定
      セキュリティチップの状態の変更を実行します。本項目は、管理者用パスワードが設定されている場合に選択できます。本項目で設定をした後、パソコン本体が再起動します。
      • いいえ:設定の変更を実行しません。
      • はい:設定の変更を実行します。
  • セキュリティチップ(TPM)…セキュリティチップによるセキュリティ機能を使うかどうかを設定します。
    • 使用しない:セキュリティチップによるセキュリティ機能を使いません。
    • 使用する(初期値):セキュリティチップによるセキュリティ機能を使います。
重要
  • 現在のTPM状態…セキュリティチップの状態を表示します。
    • 有効かつ使用可:セキュリティチップが有効で使用可能の状態です。
    • 有効かつ使用不可:セキュリティチップが有効で使用不可の状態です。
    • 無効かつ使用可:セキュリティチップが無効で使用可能の状態です。
    • 無効かつ使用不可:セキュリティチップが無効で使用不可の状態です。
  • TPM状態の変更…セキュリティチップの状態を変更します。
    • 変更しない(初期値):変更しません。
    • クリア:セキュリティチップの情報を削除します。
    • 有効かつ使用可:有効かつ使用可の状態にします。
    • 無効かつ使用不可:無効かつ使用不可の状態にします。
重要

□ Intel(R) VT-d

Directed I/O向けインテルバーチャライゼーション・テクノロジー(インテル® VT-d)に関する設定を行います。I/Oデバイスのバーチャル・マシンへの割り当てを可能にするI/Oの仮想化を行うかどうかを設定します。

    • 使用する:I/Oの仮想化を行います。
    • 使用しない(初期値):I/Oの仮想化を行いません。
POINT
  • 本項目は、管理者用パスワードが設定されている場合に選択できます。

□ Virtualization Technology

本項目はバーチャライゼーション・テクノロジーに対応したCPUの場合に表示されます。バーチャライゼーション・テクノロジーを有効にするか無効にするかを設定します。

    • 使用しない(初期値):無効にします。
    • 使用する:有効にします。
POINT
  • 本項目は、管理者用パスワードが設定されている場合に選択できます。

□ TXT

TXT機能の初期化を行うかどうかを設定します。

    • 使用しない(初期値):TXT機能の初期化を行いません。
    • 使用する:TXT機能の初期化を行います。
POINT
  • 本項目は、管理者用パスワードが設定されている場合に選択できます。
  • 「TXT」を「使用する」に設定する場合には、「セキュリティチップ(TPM)」、「Intel(R) VT-d」、および「Virtualization Technology」の各項目が「使用する」に設定されている必要があります。
    また、「TXT」を「使用する」に設定している状態では、「Intel(R) VT-d」、および「Virtualization Technology」の各項目を「使用しない」に設定できません。