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第8章  さまざまな接続 > 2  ワイヤレスLAN接続 > ワイヤレスLANとは

ワイヤレスLANとは

特長

ワイヤレスLANは、ケーブルを使わず電波で機器間を接続します。電波が届く範囲内であれば、機器を自由に持ち歩いて使用できます。
次のような特長があります（次の説明は、一般的な特長を表すもので、本製品の仕様を表すものではありません）。

• 100m以内の機器同士を接続します。
• 使用するワイヤレスLANの規格によりますが、通信速度は11Mbps〜54Mbpsです。
  現在の規格には、次の3つがあります。
  • IEEE802.11b：2.4GHzの周波数帯を使用します。通信速度は最高11Mbpsです。IEEE802.11bに対応したワイヤレスLANカード、アクセスポイントが必要です。本製品が搭載しているワイヤレスLANモジュールはIEEE802.11bに準拠しています。
  • IEEE802.11g：IEEE802.11bと同じ周波数帯（2.4GHz）を使用しますが、通信速度が最高54Mbpsに高速化されています。IEEE802.11gに対応したワイヤレスLANカード、アクセスポイントが必要です。
  • IEEE802.11a：5.2GHzの周波数帯を使用します。通信速度は最高54Mbpsです。IEEE802.11aに対応したワイヤレスLANカード、アクセスポイントが必要です。
• 次のセキュリティ機構を備えています。
  • ネットワーク名（SSID）：ネットワークに名前をつけて、他人がネットワーク内に入ってくるのを防ぎます。
  • ネットワークキー（WEPキー）：データを暗号化し、他人に読み取られないようにします。

通信形態

ワイヤレスLANの通信形態には、次の2種類があります。

■インフラストラクチャ通信

アクセスポイントと呼ばれる中継機器を利用して、複数台の機器を接続します。アクセスポイント側でネットワーク名、ネットワークキーなどの設定を行い、各機器ではアクセスポイント側の設定に合わせてワイヤレスLANの設定を行います。アクセスポイントについての詳細は、アクセスポイントのマニュアルをご覧ください。

■アドホック通信

アクセスポイントを使用せず、機器同士間で直接通信を行います。接続するすべての機器でネットワーク名とネットワークキーを同じ設定にします。

良好な通信を行うために

良好な通信を行うために、次の点にご注意ください。

• 他のワイヤレスLAN機器とは、見通し距離約25m以内で通信してください。周囲の環境（壁、家具など）、建物の構造によっては通信可能距離は短くなります。
  特に、鉄筋コンクリートの建物では、上下の階や左右の部屋など鉄筋の入った壁をはさんでいる場合、通信できないことがあります。
• 他の機器（電気製品／AV機器／OA機器／デジタルコードレス電話機／ファックスなど）から2m以上離れて通信してください（特に電子レンジ使用時は影響を受けやすいため、必ず3m以上離れてください）。近づいていると、他の機器の電源が入っているときには、正常に通信できなかったり、テレビやラジオの雑音や受信障害の原因になったりすることがあります（UHF や衛星放送の特定のチャンネルではテレビ画面が乱れることがあります）。
• 放送局や無線機などが近く、正常に通信できないときは、通信場所を変更してください。周囲の電波が強すぎると、正常に通信できないことがあります。
• Bluetoothとの電波干渉について
  ワイヤレスLAN（IEEE802.11b/g）とBluetoothは同一周波数帯（2.4GHz）を使用するため、Bluetoothを搭載した機器の近辺で本製品を使用すると、電波干渉が発生し、通信速度の低下や接続不能になる場合があります。この場合、次の対策を行ってください。
  • Bluetoothを使用している機器からは、10m以上離れて使用してください。
  • 10m以内で使用する場合は、本製品またはBluetoothを搭載した機器の一方の電源を切ってください。

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