メモリの規格や意味を教えてください。

FMVパソコンに搭載されている主なメモリの規格と用語の意味は、次のとおりです。

メモリ基板の規格（SO-DIMM / DIMM）

SO-DIMM（エスオーディム）、DIMM（ディム）は、メモリ基板（メモリモジュール）の規格です。

SO-DIMMは、DIMMを小型化した規格で主にノートパソコン向けですが、FMVではデスクトップパソコンにも搭載されています。

• SO-DIMM（DDR4 SDRAM）のメモリ
  
  
  
  
• DIMM（DDR4 SDRAM）のメモリ
  
  

メモリの規格

FMVパソコンに搭載されているメモリの規格は、次のとおりです。

LPDDR5X

LPDDR5

LPDDR4X

LPDDR3

DDR5 SDRAM

DDR4 SDRAM

形状		DIMM
規格	モジュール	PC4-23400	PC4-21333	PC4-19200	PC4-17000
	チップ	DDR4-2933	DDR4-2666	DDR4-2400	DDR4-2133
スピード		PC4-2933	PC4-2666	PC4-2400	PC4-2133
動作周波数		2933MHz	2666MHz	2400MHz	2133MHz
ピン数		288ピン
写真（参考）

形状		SO-DIMM
規格	モジュール	PC4-25600	PC4-23466	PC4-21333	PC4-19200	PC4-17000	PC4-14900
	チップ	DDR4-3200	DDR4-2933	DDR4-2666	DDR4-2400	DDR4-2133	DDR4-1866
スピード		PC4-3200	PC4-2933	PC4-2666	PC4-2400	PC4-2133	PC4-1866
動作周波数		3200MHz	2933MHz	2666MHz	2400MHz	2133MHz	1866MHz
ピン数		260ピン
写真（参考）

DDR3L SDRAM

形状		SO-DIMM
規格	モジュール	PC3L-12800
	チップ	DDR3-1600
動作周波数		1600MHz
ピン数		204ピン
写真（参考）

DDR3 SDRAM

形状		DIMM
規格	モジュール	PC3-12800	PC3-10600	PC3-8500
	チップ	DDR3-1600	DDR3-1333	DDR3-1066
動作周波数		1600MHz	1333MHz	1066MHz
ピン数		240ピン
写真（参考）

形状		SO-DIMM
規格	モジュール	PC3-12800	PC3-10600	PC3-8500
	チップ	DDR3-1600	DDR3-1333	DDR3-1066
動作周波数		1600MHz	1333MHz	1066MHz
ピン数		204ピン
写真（参考）

DDR2 SDRAM

DDR SDRAM

SDRAM

用語解説

メモリで使用される用語の解説は、次のとおりです。

SDRAM（エスディーラム）

SDRAM（Synchronous DRAM）とは、パソコンのメインメモリに使われるメモリ製品の規格の一つです。
外部バスインターフェースが、一定周期のクロック信号に同期して、動作するよう改善されたDRAMです。

DDR SDRAM（ディーディーアール　エスディーラム）

DDR SDRAM（Double Data Rate SDRAM）とは、ダブルデータレート（DDR）モードという、高速なデータ転送機能を持ったSDRAMの規格のことです。
パソコン内で各回路間の同期を取るための、クロック信号の立ち上がり時と、立ち下り時の両方でデータの書き込みができるため、通常の倍の転送速度が実現されました。

DDR2 SDRAM（ディーディーアールツー　エスディーラム）

DDR2 SDRAM（Double Data Rate 2）とは、DDR SDRAMより高速化し、高性能で消費電力が少ないSDRAMの規格のことです。
DDR SDRAMとの互換性はありません。

DDR3 SDRAM（ディーディーアールスリー　エスディーラム）

DDR3 SDRAM（Double Data Rate 3）とは、DDR2 SDRAMより高速化し、高性能で消費電力が少ないSDRAMの規格のことです。
DDR SDRAM、DDR2 SDRAMとの互換性はありません。

DDR3L SDRAM（ディーディーアールスリーエル　エスディーラム）

DDR3L SDRAM（Double Data Rate 3 Low voltage）とは、DDR3 SDRAMより低電圧で動作し、より消費電力の少ないSDRAMの規格のことです。
DDR SDRAM、DDR2 SDRAMとの互換性はありません。

DDR4 SDRAM（ディーディーアールフォー　エスディーラム）

DDR4 SDRAM（Double Data Rate 4）とは、DDR SDRAMより高速化し、高性能で消費電力が少ないSDRAMの規格のことです。
DDR SDRAM、DDR2 SDRAM、DDR3 SDRAM、DDR3L SDRAMとの互換性はありません。

DDR5 SDRAM（ディーディーアールファイブ　エスディーラム）

DDR5 SDRAM（Double Data Rate 5）とは、DDR4 SDRAMより高速化し、高性能で消費電力が少ないSDRAMの規格のことです。
DDR4 SDRAMなどの後方互換性はありません。

LPDDR3（エルピーディーディーアールスリー）

LPDDR3（Low Power Double Data Rate 3）とは、DDR SDRAMから派生した規格で、低電圧・低消費電力の仕様の一つです。
基本的にオンボードのため、交換できません。

LPDDR4（エルピーディーディーアールフォー）

LPDDR4（Low Power Double Data Rate 4）とは、LPDDR3より高速化し、高性能で消費電力が少ない規格のことです。
さらに消費電力が少ない、LPDDR4Xもあります。

基本的にオンボードのため、交換できません。

LPDDR5（エルピーディーディーアールファイブ）

LPDDR5（Low Power Double Data Rate 5）とはLPDDR4の後継規格で、LPDDR4よりも高速な帯域幅（データの転送効率）を持っています。
さらに改良された、LPDDR5Xもあります。

基本的にオンボードのため、交換できません。

Dual Channel（デュアルチャンネル）

Dual Channelとは、パソコン内部のメモリコントローラが、2枚のメモリモジュールを同時にコントロールすることにより、一度に処理できるデータ量がSingle Channel時と比較し2倍（論理値）になる機能のことです。
但し、使用する2枚のメモリモジュールは同仕様品の必要があります。

ECC（イーシーシー）

ECC（Error Correcting Code）とは、データの中の誤りを検出し、訂正する機能のことです。

SPD

SPD（Serial Presence Detect）とは、パソコンに使われるSIMMやDIMMといったメモリモジュールのタイプやタイミングパラメータなどを、シリアル信号でメモリコントローラ（チップセット）に伝達する機能、またはその規格のことです。

オンボード

オンボードとは、マザーボードに直接接続されている機器や機能です。
取り外しができないため、オンボードのメモリは交換できません。