Q&Aナンバー【3106-6676】更新日:2012年4月12日
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現在使用しているWindows とWindows XPで文字の形が異なります。
| 対象機種 | すべて |
|---|---|
| 対象OS |
|
質問
次のような現象が発生しています。
【現象の例】
・プリンタで文字を印刷すると、正しく印刷されない文字がある
・Windows 7やWindows Vista以外のOSにメールを送信すると、正しく表示されない文字がある
対処方法を教えてください。
回答
Windows 7やWindows Vistaと、Windows XPなどでは、JIS2004の影響によって形が異なる文字があります。
この影響を受けている場合、Windows 7やWindows Vistaで表示されているとおりに、文字を表示できません。
JIS2004(JIS X 0213:2004)とは、社会生活に必要な文字の充実、情報機器と印刷物の字体の標準化を目的として、JIS規格として制定されたものです。
以前の規格と比べて、字体が変更されたり、追加されたりしている文字が複数あります。
Windows 7やWindows VistaのMicrosoft IMEは、JIS2004に対応しており、意識することなくJIS2004で変更 / 追加された文字を使用できます。
ただし、Windows XPなど、JIS2004に対応していないパソコンや機器では、JIS2004で変更 / 追加された文字を正しく表示できず、次のように表示されます。
- JIS2004で字体が変更された文字
JIS2004に対応していないパソコンや機器では、以前の字体で表示されます。
(Windows 7(左)で「みそ」/「かつしかく」を入力し、Windows XP(右)で表示した場合) - JIS2004で追加された文字
JIS2004に対応していないパソコンや機器では、文字化けしたり、字形が変形したりします。
(Windows 7(左)でJIS2004対応の「うそ」/「くらぶ」を入力し、Windows XP(右)で表示した場合)
Windows 7やWindows Vistaから他のOSにメールを送信する場合やプリンタで文字を印刷する場合は、JIS2004の影響を受ける可能性があることを前提に、メールやファイルを作成してください。
特にJIS2004対応で追加された文字は、文字化けしてしまう可能性があるため、JIS2004に対応しているソフトウェアや機器だけで使用することをお勧めします。

JIS2004に関して、お使いのソフトウェアや機器が受ける具体的な影響やその対処方法は、提供元へご相談ください。
JIS2004で追加された文字は、変換候補に「環境依存文字(unicode)」と表示されます。
なお、Windows 7やWindows VistaのMicrosoft IMEをJIS X 0208に設定すると、JIS2004で変更 / 追加された文字が変換候補に表示されなくなります。
これによって、JIS2004で変更 / 追加された文字の入力を規制できます。
ただし、Microsoft IMEをJIS X 0208に設定すると、丸付きの数字やはしごの高など、Windows XPなどで使用できる一部の文字も変換候補に表示されなくなります。
また、Microsoft IME以外の入力は規制できません。
Microsoft IMEをJIS X 0208に設定する方法は、次のとおりです。

お使いの環境によっては、表示される画面が異なります。
- メモ帳など、文字を入力できるアプリケーションを起動し、白い部分(入力領域)をクリックします。
- 言語バーの工具箱が描かれた「ツール」ボタンをクリックし、表示されるメニューから「プロパティ」をクリックします。

- 「Microsoft Office IME 2010のプロパティ」(「Microsoft Office IME 2007のプロパティ」、または「Microsoft IMEのプロパティ」)が表示されます。
「変換」タブをクリックします。
- 「詳細設定」ボタン、または「変換文字制限」ボタンをクリックします。

- 「変換」が表示されます。
「JIS X 0208文字で構成された単語/文字のみ変換候補に表示する」をクリックします。
- 「OK」ボタンをクリックします。

- 「Microsoft Office IME 2010のプロパティ」(「Microsoft Office IME 2007のプロパティ」、または「Microsoft IMEのプロパティ」)に戻ります。
「OK」ボタンをクリックします。



