大学の課題作成が快適に!Windows 11のショートカットキーを紹介
ノートパソコンを操作するときに便利な「ショートカットキー」をご存知でしょうか? その名のとおり、いろいろな作業をショートカットできるテクニックです。
たとえば、大学の課題をこなすためにWordで作成したレポートを保存する場合、ファイルメニューから上書き保存を選ぶ人もいるのではないでしょうか。しかし、ショートカットキーを使えば簡単かつスピーディーに上書き保存ができます。
ショートカットキーは膨大に存在するため、そのすべてを覚えるのは現実的ではありません。そこでこの記事では、大学生活でノートパソコンを使って作業する際に、使う頻度の高い基本的なショートカットキーをまとめて紹介します。なお、Windows 11で利用することを前提としています。
- 執筆ライター:ヤマダユウス型
- ガジェットをこよなく愛し、新しいノートパソコンはもちろん、スマホやワイヤレスイヤホン、VRデバイスなどが登場すればひとまずチェックする。シンセサイザーに囲まれた理想の部屋を作るのが夢。
目次
Ctrlキーを使った基本的なショートカットキー
ショートカットキーを覚えるうえで基本となるのが、キーボードの下部に配置されている「Ctrl(コントロール)」と書かれたキーです。多くのショートカットキーは、Ctrlを押しながらほかのキーを押すことで動作します。まずはよく使うショートカットキーを紹介します。
▼Ctrlの配置はここ!
1.Ctrl + C 選択した項目をコピー(複製)
2. Ctrl + V コピーまたは切り取った項目を貼り付け(ペースト)
選択されている部分を「Ctrl + C」でコピーします。WordのテキストやExcelのセルはもちろん、画像を選択してコピーすることもできます。
コピーしたテキストや画像などは「Ctrl + V」で任意のファイルやアプリに貼り付けられます。「コピペ」という通称があるくらい、コピーとペーストはセットで扱われることが一般的です。
3.Ctrl + X 選択した項目を切り取り(カット)
こちらは選択した部分をコピー(複製)ではなく切り取ります。コピーと似ていますが、選択したテキストや画像を移動させたいときに使います。また、Excelでセルの順番を入れ替えたいときなどにも活用できます。
4.Ctrl + A すべての項目を選択
現在表示している画面で選択可能なものをすべて選択します。たとえばWordファイルを操作中に「Ctrl + A」を押すと、すべてのページの文字が選択されます。過去にWordで作った大学のレポートを、フォーマットはそのままに中身を書き換えたいときなどに活用できます。Excelの場合もブックの中の表全体をコピペするのであれば、「Ctrl + A」で操作した方が早いです。
ブックの中の表すべてをWordに貼り付けたい場合は、すべて選択してからコピペが便利です
5.Ctrl + S 現在のドキュメントを上書き保存
現在作業中のファイルを保存する、とても重要なショートカットキーです。予期せぬ動作でファイルが閉じてしまうこともあるため、作業の区切りや、立ち上がって休憩する際には「Ctrl + S」を押すクセをつけるといいでしょう。なお、一度上書き保存すると、7番で紹介する「Ctrl + Z」(最後の操作を元に戻す)ができなくなるので、注意が必要です。
これらのショートカットキーは、Word・Excel・メールソフト・Webブラウザーなどと、あらゆるソフトで使うショートカットキーです。時短化にも大いに貢献するため、ぜひ覚えておきましょう。
Word/Excelでの作業中や、大学の課題制作などで便利なショートカットキー
WordやExcelといったOfficeソフトは、大学生活でもよく使うソフトです。これらのソフトで活用できるショートカットキーを覚えることで、作業を効率的にこなせます。さらに、Officeソフトでは使わないものの、大学の課題制作時などで活用したいショートカットキーも合わせて紹介します。
6.Ctrl + Shift + V コピーまたは切り取った項目をプレーンテキストとして貼り付け
プレーンテキストとは書式情報などを含まない状態のこと。たとえばWordで見出しに入っている単語をコピーして違う場所にペーストすると、見出しの状態でペーストされてしまいます。単語を本文内に入れたいときに、プレーンテキストとして貼り付けることで、書式などを変更せずに済みます。
7.Ctrl + Z 最後の操作を元に戻す(アンドゥ)
8.Ctrl + Y 最後の操作をやり直す(リドゥ)
パソコン作業中に操作ミスなどはつきもの。そんなときに使う、とりわけ活用頻度の高いショートカットキーです。文字や数字の打ち間違い、フォルダ操作の間違いなどを、素早く修正できます。ただし、「Z」と「S」のキーが近いため、最後の操作を元に戻すつもりが上書き保存になってしまった、なんてことがないよう注意してください。
「Ctrl + Z」で元に戻した動作を、やっぱりやめるときに使うのが「Ctrl + Y」です。「Ctrl + Z」と「Ctrl + Y」を交互に操作することで手順を行ったり来たりできるので、文章の違いを見直すといった使い方もできます。
9.Ctrl + P 現在のドキュメントを印刷
プリンターに印刷するための画面を呼び出します。そのまま印刷はもちろん、PDF形式で保存も可能です。
10.Ctrl + F ドキュメント内のテキストを検索
ショートカットキーを押すと検索画面が表示され、検索したい文字列を入力できます。たとえばWordでレポートを作成しているときに「良い」と「よい」が混在していないかなどをチェックできますし、長い資料に目を通しているときであれば単語を検索して、欲しい情報にすぐにアクセスといったことも可能です。
右側の本文は検索結果の部分が黄色くなります
検索画面は左側に表示され、検索バーに任意のワードを入力すると結果が表示されます。右側の本文は検索結果の部分が黄色くなります
11.Ctrl + H ドキュメント内のテキストを置換
検索機能に置換機能を加えたものが「Ctrl + H」です。ドキュメント内の「●●」というテキストを「■■」に変換できます。一括で置換も可能なので、変換する数が多いときに重宝します。
12.Ctrl + N 新しいウィンドウまたはドキュメントを開く
WordやExcelを使用中であれば、新しいファイルが作成され、ChromeのようなWebブラウザー利用時は新しいブラウザー画面が立ち上がります。
13.Ctrl + O ファイルを開く
新規ファイルではなく、パソコンに保存されている既存のファイルを開きたいときはこちらのショートカットキーを利用します。
14.Ctrl + W 現在のウィンドウまたはドキュメントを閉じる
ウィンドウ右上の「✕ボタン」をクリックしたときと同様の動きをします。保存されていないファイルを開いているときは保存するかどうかが確認され、Webブラウザー利用時はいま見ているタブが閉じられます。
15.Ctrl + Home ドキュメントの先頭に移動
16.Ctrl + End ドキュメントの末尾に移動
文字数やページ数の多いファイルの先頭に戻りたいとき、スクロールで移動することなく一発で先頭に戻ることができます。FMVの場合は「Ctrl + Fn + Home」で動作します。「Fn」はファンクションを指すキーで、特定のキーにほかの機能を代用させることが可能です。
スクロールすることなく一発で最後のページを表示できるのが「Ctrl + End」。何ページにも渡るWordファイルの最後だけを知りたいときなどに活用できます。FMVでは「Ctrl + Fn + End」で動作します。
17.Ctrl + Tab 次のタブに移動
18.Ctrl + Shift + Tab 前のタブに移動
Excelで複数のブックを開いている場合は、「Ctrl + Tab」を押すとひとつ右のブックに移動できます。Webブラウザーでタブを多数表示させている場合であれば、ひとつ右のタブに移動可能です。左側のブックやタブに移動したいときはShiftを追加します。
19.Ctrl + Shift + N 新しいフォルダを作成(エクスプローラー選択時)
新しいフォルダを簡単に作成できるショートカットキーです。たとえば大学の課題を進める中で、参考にしたいWord/Excelファイルや、Webのページが急に増えることはよくありますが、そんなときにすぐにフォルダを作ってまとめておくと、あとで参考資料を探すのがラクになります。
20.Ctrl + Shift + T 閉じたタブを再度開く(Webブラウザー利用時)
間違えて閉じてしまったタブを復帰できるショートカットキーです。覚えておけば「いま参照していたWebページを間違えて消してしまった!」といった場面で焦らずに済みます。
「Ctrl + F」のテキスト検索などは、OfficeソフトでもWebブラウザーでもWindowsでも利用でき、知りたい情報にすぐにアクセスできるためかなり使い勝手がいいです。また多数のタブを利用している人であれば、Tabを使ったショートカットキーはぜひとも覚えたいですね。
Windowsキーを使った基本的なショートカットキー
キーボードの下部にはWindowsのロゴが描かれた「Windowsキー」があります。このキーを押すとスタートメニューが表示されますが、実はほかのキーと組み合わせることでショートカットキーとしても使えます。
▼Windowsキーの配置はここ!
ここからは、Windowsキーを使ったショートカットキーのなかでも、代表的なものを紹介しましょう。
21.Windows + E エクスプローラーを開く
エクスプローラーはファイル管理用ソフトで、パソコン操作時によく見るフォルダが並んでいる画面を指します。たとえば去年作ったレポートにアクセスしたい場合は、「Windows + E」でエクスプローラーを開いて、さらに「Ctrl + F」で検索画面を開いてレポートのファイル名を入力すれば、マウスを触ることなくファイルにアクセスできます。
22.Windows + PrintScreen スクリーンショット(表示画面全体)を撮って保存
いま表示している画面のスクリーンショット、いわゆるスクショを撮影します。PrintScreenがないキーボードを使っている場合は、「Windows + Fn + スペース」あるいは「Fn + スペース」で撮影が可能です。撮影したスクリーンショットは「ピクチャ」フォルダ内の「スクリーンショット」に自動保存されます。
23.Windows + Shift + S スクリーンショットの撮影(範囲選択)
指定した範囲のスクリーンショット撮影ができます。画面全体、画面の一部、特定のウィンドウのみなどを自由に選択できるため、撮影範囲を指定してスクリーンショット撮影をしたいときはこちらのショートカットキーがオススメです。
24.Windows + L パソコンをロック
ショートカットキーを押すと、瞬時にパソコンのロック画面に移行します。カフェなどで作業していて、離席する際に画面を表示させっぱなしだと情報漏洩が気になるといった場面で有用です。セキュリティ管理のために「離席するときはWin + L」と、覚えておきたいショートカットキーです。
WindowsキーやAltキーを使った、画面やアプリの切り替えに便利なショートカットキー
最後は画面操作に関するショートカットキーを紹介します。「Alt(オルト)」という新しいキーが登場しますが、CtrlやShiftと同じくショートカットキーの定番キーとして覚えておいてください。
▼WindowsキーとAltの配置はここ!
25.Windows + D デスクトップを表示
表示しているウィンドウを瞬時に最小化し、デスクトップ画面を表示してくれるショートカットキーです。「デスクトップに置いたフォルダにアクセスしたいけどほかのウィンドウを開きすぎていて邪魔」といった場面では、素早くフォルダにアクセスできます。見た目もスッキリするため、ぜひ活用したいキーです。ウィンドウを呼び戻したい場合は、もう一度「Windows + D」を押します。
26.Windows + M すべてのウィンドウを最小化
27.Windows + Shift + M 最小化したウィンドウを復元
「Windows + D」とほぼ同じ動作をしますが、こちらはファイルの保存確認といった最小化されないダイアログなどのウィンドウは残ります。「Windows + M」で最小化したウィンドウを復帰させる場合は「Windows + Shift + M」。「Windows + D」のときとは使うキーが違うので、頭の片隅に入れておきましょう。
28.Windows + P 画面の表示モードを選択する
複数のディスプレイを繋いでいる人にオススメのショートカットキーで、マルチディスプレイの設定画面を呼び出すことができます。「Windows + P」を押すたびに複製、拡張、パソコン画面のみ、セカンドスクリーンのみと変更できるため、マウス操作不要でディスプレイに関する設定が可能です。
29.Alt + Tab 開いているアプリケーションや一部タブ間を切り替え
Word、Excel、メールソフトといった複数のアプリケーション間を行き来することができます。クリック不要でほかのソフトに移動できるため、時短につながります。Microsoft Edgeであればブラウザー内の複数のタブ間も移動できるほか、Excelの複数ブック間も行き来が可能です。
30.Alt + F4 - 現在のアプリケーションを終了
14番目に紹介した「Ctrl + W」と違い、ウィンドウそのものを完全に閉じるショートカットキーです。たとえばExcelであれば「Ctrl + W」は表示しているブックのみを閉じますが、「Alt + F4」はブックすべてを閉じます。閉じるボタンが表示されない全画面のウィンドウ(PCゲームなど)を閉じることも可能です。
ショートカットキーを覚えてパソコン操作をより快適に
30個のショートカットキーを紹介しましたが、すぐに覚えるのは難しいでしょう。この記事をブックマークしておいて、大学のレポートや課題の作成時に見返しながらショートカットキーを使っていけば、作業もスムーズになっていくはずです。
なお、FMVのノートパソコンは一般的なノートパソコンに比べてCtrlやWindowsキー、Altなどを大きめに配置しているため、ショートカットキーを押しやすい設計になっています。
さらにキーボードについて触れると、指の力に合わせてキーの重さを2段階に調整したり、キーの表面を指にフィットしやすい球面形状にしています。こうしたこだわりを取り入れているため、打ちやすく疲れにくいと好評です。
ショートカットキーを使いこなせば、今までは時間がかかっていた作業もより素早く終わらせることができます。まずは基本的なものから試してみて、ショートカットキーによる時短化や効率化を体験してみましょう。
大学の課題作成などにピッタリなFMVの詳細はこちら
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