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ここまでで気づいたのが、画面上にならんだショートカットも、デザインを行う上では重要な問題になってくるという点だ。 ショートカットには、それぞれ名前が付いている。 例えばデスクトップ上にある「ごみ箱」であるが、この「ごみ箱」という文字の部分には背景に色が付いているのである。
「ごみ箱」という文字の部分の周りが水色になっているのは、デスクトップの色が設定されているからである。 壁紙の色を思いきったぱきっとした色にする場合は、この分デスクトップの色も画面のプロパティで変えてあげる必要があるだろう。 その方がきっと色がしっくりくるに違いない。 これは思っていたよりINTERTOPの壁紙は奥が深い世界のようである。 さらに編集部S氏からのリクエストはカレンダー壁紙である。 そうなると、文字のフォントもたんなるゴシックではつまらない。 なんだかだんだん煮詰まってきたような感じだ。 苦悩する父を見て手伝おうと思ったのか、もしくは一緒に遊ぼうと思ったのか、娘は自分のスケッチブックと色鉛筆を持って私の横にやってきた。 そしてなにやらシュールな絵を書き始める。 色鉛筆を持つ手が止まったかと思うと、「まう、まう、まうぅー」と言い始めた。 「ん?なに?まう?」 自分の描いた絵のようなものを指差して、しきりに「まうまう」言っているのである。 最初は何を言っているのか分からなかったのだが、どうやら娘は自分が円を描いていることを主張しているようなのだ。 「そうか、まるって言っていたのか...うん?待てよ?まるか!」 非常にイージーかもしれないが、私はその瞬間に「テーマは丸でいこう!」と思ったのだ。 テーマ、モチーフ、コンセプト。 呼び方はどうでも良いが、方向性が決まらないとこういうものは、なかなか作れない。 だが「まうまう」という言葉から、なんとなくイメージが浮かんできた。 そのイメージが逃げないうちに、私は急きょ事務所に出陣することにした。 ありがとう娘よ!すまんが父は休日出勤するぞ! |
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