| 普通ならば「では今日の便のキャンセル待ちをお願いします」と言えば良いのだが、今は8月。 帰省ラッシュや観光で、札幌-東京間の飛行機便は当社比120%増って感じである。 芋洗い状態の千歳空港ロビーを見ると、さらにげんなりとしてくる。 私が逃した便以降には、東京行きは臨時便含めて全部で7便。 当然のごとく、すべてが満席だ。 一応キャンセル待ちのカードをもらったのだが、私の前には150人近いキャンセル待ち集団がいるらしい。 そして1便につきキャンセルがでるのは「良くて2、3人」らしい.... やばい、というよりこれは壊滅的に無理といっても差し支えない数字だ。 私は自分の段取りの悪さを呪うと共に、「恐怖の大魔王はこれっだたのか」と思い始めていた。 どうしても今日中に東京にゆかねばならないというのに... 他の航空会社も状況は同じようなものだ。 しかし、便によっては空席がないわけでもない、たとえば「大阪伊丹空港行き」とか... 「大阪が空いててもなぁ...ん?まてよ」突如として私の頭にランプが灯った。 「そぉーだ、他の空港までいって、そこから新幹線で東京を目指すという手もある!」 私は念のためクライアントに「もしかしたら明日行けないかもしれないが、頑張ってみる」という内容のメールを送った。 メモリを増設したため、INTERTOPの挙動は以前の無印INTERTOPより速くなったようである。 「うぅーむ、この件についてもいずれきっちりレポートせねば」 そう思いながら、私は1度航空券を払い戻して、まずは名古屋行きの便のキャンセル待ちに加わることに。 これが駄目だったら、お次は大阪だ。 どちらにしても新幹線を使わなければ今日中には東京にはたどり着けない。 待つこと数分、無事私は名古屋行きの便を予約することができた。 ここで気になるのが「風雲!!CX日記」の締め切りだ。 このままでは原稿が遅れてしまう。 私は編集部S氏にとりあえず、この状況を連絡することにした。 |
| 「...というわけで、これから名古屋に行くことになりましてぇ...」 | ||
| 「おいおい、ずいぶん思い切ったねぇ」 | ||
| 「えぇ、何せどうしても行かなくちゃならないんで」 | ||
| 「ところでウチの原稿の方は...」 | ||
| 「そ、それなんですよ...PC連携の話で行こうと思っていたんですが」 | ||
| 「うぅーむ、札幌に戻ってからじゃぁギリギリだなぁ」 | ||
| 「そうなんす」 | ||
| 「よし、今回は機上モバイル日記ってことにしよう」 | ||
| 「へ?」 | ||
| 「名古屋までと、あと東京までの新幹線で原稿を書き上げるってのはどう?今回のそのトラブルの話も入れちゃってさぁ」 | ||
| 「はぁ...」 |
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S氏の好意的な提案を受け入れることにして、私は移動中に今回の原稿を仕上げることにした。 |
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