| まず、名古屋空港までの空路。 ここは、やく1時間30分程度のフライトだ。 とはいっても実際にINTERTOPのようなOA端末を使用できるのはせいぜい30分くらいだろう。 要するに飛行機が水平飛行で飛んでいる間の一部分しか、「電波を発する機器」は使用できないのである。 海外の航空会社の中には、この種の端末の使用を完全に禁止している会社もあるという。 いずれ日本もそうなってしまうのだろうか。 飛行機の中でINTERTOPを使うのは始めてだが、なんだか少し緊張する。 帰省や観光の帰り、といったお客さんが多いので、モバイル端末で仕事にいそしんでいる人は少なそうである。 みんな気持ちよげに眠っている...うぅ、私も眠りたい。 しかし予想以上に原稿の執筆は、快調なペースで進むのだ。 まず、電話が来ない。 これはあたりまえの話なのだが、電話が来るのと来ないのとでは、ぜんぜん作業のスピードが違うのである。 機内には飛行機特有の「ごぉーーー」というノイズが発生しているが、集中すると全然気にならない。 世界をまたにかけるエグゼクティブもかくや?といったペースで私は原稿作成を続けた。 着陸にうつる際には「これより先電波を発する機器のご使用はおやめ下さい」というアナウンスが入るが、INTERTOPは電源を切るのも時間がかからない。 飛行機での移動時間も、仕事の時間として使うことができるのは驚きであった。 無事名古屋空港に着いた私は、バスで名古屋駅に向かった。 本当はきしめんでも食べていきたかったのだが、何せ新幹線の時間が迫っている。 急いで乗車券を購入した私は、新幹線を待つ間、ホームでメールのチェックを行う。 これまた便利である。 それにしても、名古屋にいたといっても滞在時間は1時間にも満たないわけで、単に通過しただけである。 めったに行けるとこじゃなし、あちこち足を伸ばしてみたかった... 名古屋から東京までの所要時間は約2時間。 新幹線に乗り込んだ私は、再度原稿の入力作業に入る。 新幹線の中では携帯端末を操作している人を見かけた。 WindowsCEの、手のひらに乗るようなタイプである。 (表現がまわりくどくて申し訳ない...) その人はバンドルされているソリティアで遊んでいる。 うぅーむ、私もソリティアしたい...がしかし、遊んでいる場合ではないのである。 ぐっと我慢して原稿入力の続きを行う。 今回非常に便利に感じたのは、当然のことながらINTERTOPはデスクトップのWindows98やNTの環境と親和性が高い、ということである。 今ここで入力しているテキストデータは当然のことながら、メールに添付されてきたExcelやWordの原稿だって、その場で確認することができる。 ノートパソコンより小回りがききながら、こういったデータの互換性があるのは、非常に便利である。 世の中には私以上に、全国各地を飛び回るビジネスマンの方々がいることだろう。 そう考えると、モバイルの普及で「仕事のやり方が変わる」というのは全然大げさな話ではないと感じた。 もうすぐ東京駅であるが、やっと原稿が完成した。 駅に着いたらこの原稿をINTERTOP編集部に送るとしよう。 2度とこんな離れ業はやりたくなと誓うJacoであった。 |
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