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富士通

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あったかい心がつまった「らくらく本」ができました。

心温まるエピソードのご紹介

暗闇の中で

土曜の夜、左半身の不自由な母とネコを留守番に、私は夫とジャズライブに出かけた。午後8時過ぎ、激しくドラムが響く中、夫が私に耳打ちした。「お母さんから着信があった。緊急事態かも?」。私は慌ててロビーに出て、母の携帯に電話すると、「家が停電で真っ暗。一歩も動けない」との状況。夫がタクシーで急行し、無事復旧。翌朝、私は母に暗闇の中、どうやって電話したのかを聞くと、「携帯は、いつも手元のテーブルにあるので、手探りで見つけたの。片手で開けると、パッと明るい画面とダイヤルが浮かんで、ホッとしたね。そしてワンタッチダイヤルの2番を押しただけ」。暗闇の中で、らくらくホンの明るく輝く大画面は、不安な母を落ち着かせ、ワンタッチダイヤルはダイヤル操作が不得意な母には、正に救いの神だったのだ。だが、その時なぜワンタッチダイヤルの1番(私の携帯ナンバー)を押さなかったのかは、まだ聞いていない。

守護猫クロさん 50代