娘に勧められて買った、らくらくホン。ボタンが押しやすく、文字が読みやすい。何より、操作が簡単だ。メールアドレスを登録し、東京に住む娘にさっそく初メール。折り返し返信が来て、ほっとする。

ある日、娘から届いたメールに動画が付いていた。幼稚園児の孫娘が、ピアノのおさらいをしている場面である。リズミカルな指の動き、奏でる音色。「すみれちゃん、うまくなったねぇ」、妻の顔がほころぶ。その様子を動画で撮り、返信に添える。すみれから電話がかかって来た。バアバと孫と、ひとしきり会話がはずむ。夏休み「みんなで白浜に来ています」、海辺ではしゃぐ孫の写真がメールで届く。離れて住んでいても、受信箱を開けば、いつでも孫に会える。

山口 巖さん 70代

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• ケータイのすすめ 〜"らくらくホン"のある楽しい毎日、200選〜 新・らくらく本（web KADOKAWAサイト）