セキュリティチップ破損等によるパソコン修理後の作業について
セキュリティチップの不具合などによりパソコンの修理を依頼した場合など、返却時セキュリティチップに以前の情報を復元する必要がある場合があります。その際には以下の手順で行います。
所有者は所有者キーを生成し、緊急時復元用ファイルを作成します。
ユーザは鍵を再登録し、環境を再構築します。
この操作はハードディスクが交換されていないことが前提です。
セキュリティチップの情報を復元するには、緊急時復元用のアーカイブとトークンがバックアップ(保存)されている必要があります。
操作を行う前に、BIOSの設定でセキュリティチップが「Enabled」(E635、E630、K630の場合)または「使用する」(NA/H、NA/L、MG/H、MTの場合)になっていることを確認してください。(
「BIOSの設定を変更する」
)
操作について詳しくは、Infineon Security Platformツールの緊急時復元用機能のマニュアルを参照してください。
■ 所有者環境の再構築
事前に以下を確認してください。
所有者パスワード
緊急時復元用アーカイブ
緊急時復元用トークンとそのパスワード
Trustedログオンを設定している場合は、「一時中止パスワード」にてWindowsにログオンする必要があります。
パソコンの電源を入れます。
通知領域(Windows XPの場合)またはタスクトレイ(Windows 2000の場合)の「Infineon Security Platformアイコン」から、「Security Platformが初期化されていません」と表示されます。
通知領域(Windows XPの場合)またはタスクトレイ(Windows 2000の場合)の「Infineon Security Platform」のアイコンをクリックします。
メニューが表示されます。
「Security Platformの初期化」をクリックします。
「Infineon Security Platform初期化ウィザードにようこそ」が表示されます。
「既存のSecurity Platformを復元する」にチェックをして、「次へ」をクリックします。
「所有者権限の設定」が表示されます。
必ず「既存のSecurity Platformを復元する」にチェックをしてください。
所有者の「パスワード」と「パスワードの確認入力」を入力し、「次ヘ」をクリックします。
「緊急時復元プロセスの設定」が表示されます。
「既存の復元用アーカイブに追加する」を選択し、「参照」をクリックして緊急時復元用アーカイブの場所を指定し、「次へ」をクリックします。
「サマリー」が表示されます。
必ず「既存の復元用アーカイブに追加する」にチェックをしてください。「新しい復元用アーカイブを作成する」を選択すると、新しいアーカイブが以前のアーカイブに上書きされるため、以前の環境を再構築できなくなり、暗号化ファイル等を見ることができなくなります。
「次へ」をクリックします。
「緊急時復元プロセスの準備」が表示されます。
「参照」をクリックし、緊急時復元用アーカイブの場所を再び指定して、「次へ」をクリックします。
「緊急時復元用トークンの場所の指定と、パスワードの入力」が表示されます。
「参照」をクリックし、緊急時復元用トークンの場所を指定し、パスワードを入力してから「次へ」をクリックします。
「復元するコンピュータの選択」が表示されます。
コンピュータを選択し、「次へ」をクリックします。
「サマリー」が表示されます。
通常コンピュータは1台しか表示されません。
「次へ」をクリックします。
「ウィザードが正常に終了しました。」が表示されます。
「完了」をクリックします。
以上で、所有者の手順は終了します。
■ ユーザ環境の再構築
他のアプリケーションはすべて終了してください。
事前にユーザーキーパスワードを確認してください。
Trustedログオンを設定している場合は、「一時中止パスワード」にてWindowsにログオンする必要があります。
Windowsにログオンします。
通知領域(Windows XPの場合)またはタスクトレイ(Windows 2000の場合)の「Infineon Security Platform」のアイコンをクリックします。
メニューが表示されます。
「Security Platformの機能の復元」をクリックします。
「Security Platform ユーザー初期化ウィザードにようこそ」が表示されます。
「次へ」をクリックします。
「緊急時復元プロセス 基本ユーザーキーの作成または復元」が表示されます。
「基本ユーザーキーを復元する」にチェックをして、「次へ」をクリックします。
「緊急時復元プロセス 基本ユーザーキーの復元」が表示されます。
自分のユーザー名を選択し、ユーザーキーの「パスワード」を入力し、「次へ」をクリックします。
「基本ユーザーキーのパスワード 設定の確認」が表示されます。
「次へ」をクリックします。
「Security Platformの機能の選択」が表示されます。
「ユーティリティの設定を行う」
手順14
(
Click
)以降の手順に従い、再設定します。
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