1 RAS機能

RAS機能概要

RASとは、装置を運用するうえで必要となる、次の三要素の総称です。

  • Reliability(信頼性)
  • Availability (可用性、稼働性)
  • Serviceability(保守性)

このRASを向上させる機能を、RAS機能といいます。
本パソコンでは、オプションスロットボード(RASカード)、オペレーションパネル(本書ではRASパネルのことを指します)、RASドライバでRAS機能を実現しています(RASカードは別売です)。
本パソコンには次のRAS機能があり、異常の検出をオペレーションパネルに表示してオペレータに通知できます。

○:サポート  ×:未サポート

項目 機能 割り込み注1 RASカード未実装時注2 RASカード実装時注3
1
異常検出
メモリエラーの検出
ウォッチドッグタイマ
(WDT)
×
内部温度異常検出
ファン回転停止検出
2
外部入力
外部機器温度異常の検出
外部UPS信号
×
外部割り込み入力
×
汎用外部入力
×
×
3
外部出力
リレー1出力
(アラーム出力)
×
リレー2出力
×
×
汎用外部出力
×
×
4
リセット
リセットスイッチ
×
ソフトリセット
×
×
リモートリセット
×
リモートブート
×
5
表示
RASランプ
×
ステータス表示
×
6
本体電源投入切断
リモート電源ON/OFF
×
ソフトウェア電源切断
×
シャットダウン
復電自動投入
×
スケジュール運転機能
×
7
その他
ロギング機能
×
緊急割り込み
×
注1 :
割り込みレベルは、BIOSまたはOSにより自動的に割り当てられます。
注2 :
RASカードを取り付けずに標準装備のRAS機能を使用している場合。
注3 :
RASカードは別売です。
注4 :
基本RASコネクタ(RAS0)の接続が必要です(→ 関連項目へ