一目瞭然、見れば分かる虹彩認証

目の虹彩を認証に使用する「虹彩認証」は、何よりも認証の手軽さと速さが魅力の認証方法です。例えばスマートフォンなら、画面を見るだけで、あなたの目の虹彩をチェックして瞬時に認証、本人ならロックを解除します。時間も手間もとても少ない認証方法です。
認証に使用する「虹彩」とは、黒目の瞳孔を取り囲むドーナツ状の部分です。虹彩にはたくさんのシワがあり、そのパターンは人によって違い、同じ人でも左右の目でパターンが異なります。もちろん、一卵性双生児であっても同じではありません。

虹彩のパターンは2歳で安定し、その後は一生変わりません。年齢とともに変化しないことも虹彩認証のメリット。認証の際は虹彩をカメラで撮影し、本人の虹彩パターンと照合して本人かどうかを判定します。実際の操作は何かに触れる必要のない「非接触式」なので、非常に衛生的です。

クイズ！虹彩認証！！

ここで、虹彩認証にまつわる「素朴な疑問」をクイズ形式でご紹介します！

【Q1】メガネをかけていても認証できる？

[A] YES
基本的にはメガネをかけていても虹彩認証を行えます。（人や環境、メガネの種類や形状によっては、認証が難しい場合があります。）なお、サングラスは虹彩が隠れてしまうので認証できません。

【Q2】コンタクトレンズをしていても認証できる？

[A] YES
メガネと同様に、基本的にはコンタクトレンズをつけていても虹彩認証を行えます。（コンタクトの種類や形状によっては、反射などによって精度が落ちる場合があります。）なお、カラーコンタクトは虹彩が隠れてしまうので認証できません。

【Q3】暗闇でも認証できる？

[A] YES
虹彩認証では、端末が赤外線LEDを照射した上で、赤外線カメラによって撮影を行います。このため、暗い場所でも使用できます。逆に、直射日光が目や端末に入っている場合は、認証が困難になります。

【Q4】水中でも認証できる？

[A] NO
水中では光が屈折してしまうため、たとえ防水仕様の端末であっても虹彩認証は使用できません。

【Q5】レーシック手術をしても認証できる？

[A] YES
レーシック手術は虹彩に対して行うものではないため、レーシック手術を行っても虹彩認証は影響なく使うことができます。

いかがでしたでしょうか。みなさんは何問正解しましたか？

虹彩認証は、こんなときにも便利！

見つめるだけでロックを解除できる虹彩認証は、さまざまなシーンで便利に使うことができます。たとえば、お風呂や料理をしているとき。手が濡れていたり、汚れていたりしても、認証は画面を見つめるだけで認証できます。冬場の外出時やガーデニング、ゴルフなど、手袋をしているときでもそのまま利用できますし、会議中、スマートフォンを触りにくいシーンなどでも活用することができます。

パスワードを覚える必要も指や手を出す必要もなく、見るだけで認証が行える虹彩認証は、まさに革新的な技術です。これまでにご紹介してきた「生体認証」の方法は、かつては技術的に難しいとされていたものばかりですが、今では様々な場面で実用化されています。そして、今後も私たちの生活を、安心、安全、カンタンにしてくれることでしょう。そんな“ミライ”の生活が、もう私たちの目の前に迫っています！
最後になりますが、本シリーズをご愛読くださり、誠にありがとうございました！

＜参考＞
Fujitsu FMWORLD製品情報（Iris Passport）
画面を見るだけで瞬間認証！虹彩（こうさい）認証「Iris Passport（アイリスパスポート）」を搭載。
http://www.fmworld.net/product/phone/f-04g/iris.html
Fujitsu 富士通 ARROWS NX F-04G スペシャルサイト
虹彩認証に関する疑問・質問
https://atfe.fmworld.net/at/arrows_sp/2015_sum/irispassport/faq/
Fujitsu Journal虹彩認証 - fujitsu.com
http://journal.jp.fujitsu.com/2015/03/20/01/