ファイルを開く、手書きをする。「クアデルノ」の基本操作は紙のノートのようにシンプルです。
初めて「クアデルノ」を使う上での、基本的な使い方をガイドします。
「クアデルノ」を使用するために必要な、基本的な操作を紹介します。本体には物理ボタンが二つ搭載されており、それ以外は画面内でタッチ操作するボタンです。それぞれが持つ機能を、最初にしっかり覚えましょう。
電源ボタン
天面中央にあります。ボタンを数秒押下すると電源のON/OFFを、電源ON時に押下するとスリープ状態となります。ボタン脇の充電ランプは、起動中はオレンジ色に点滅、充電中は赤色に点灯します。また、赤色に点滅した場合は、電池残量がないことを示します。
ホームボタンとホームメニュー
上部中央の「ホームボタン」を押すと「ホームメニュー」が表示されます。8つの機能の切り替えアイコンがあります。「ホームメニュー」表示内の右上隅には、電池残量の確認ができるアイコンなどが4つ表示されます。
ツールバー
ドキュメントを表示して画面をタップすると、ツールバーが表示されます。左端のクイックアクセスリストから、「最近開いたドキュメント」と「同じフォルダのドキュメント」を選んで表示切り替えができます。右端のオプションは、操作可能なメニューの一覧が表示されます。
思い通りの位置に線が描けるように「ペン先の位置調整」機能を搭載しています。ユーザーそれぞれのペンの持ち方に合わせ、ペン先位置をカスタマイズします。これにより、ほぼ感覚通りの筆記を楽しむことができます。
① 持ち方を選ぶ
ペン先位置を調整したいときは、「ホームボタン」→「ホームメニュー」→「設定」→「本体設定」→「ペン先の位置調整」から、自分の利き手とペンの持ち方に近いものを選びます。
② 図形をなぞる
「試し書き」画面に進み、「□」と「×」のテスト図形をなぞり書きすることで、ペン先感覚と実際のズレ量を調整します。
③ ズレを調整
「手動補正」画面に進んで、上下左右の矢印をタップしながら、自分が書いた線を、図形の点線に揃えるように動かします。
④ 保存する
「確認」画面で、再度点線をなぞり、思い通りの線が描けたら「保存」して位置調整が完了。何度でも調整を繰り返すことができます。
会議資料などのPDFファイル上に自由に手書きできるのが「クアデルノ」の特長です。メモ書きや線を引くのはもちろん、このペンで書き間違いを消すことや、PDF内のテキストに対してハイライトを付けてマーキングすることもできます。
① micro USBコネクタ
ペン後端部のキャップを外すとmicro USBコネクタがあります。USB ケーブルでパソコンと接続してペンを充電します。
② ハイライトボタン
「ハイライトボタン」を押しながらPDFのテキストをなぞるとハイライトが付きます。「消しゴムボタン」で消せます。
③ 消しゴム
「消しゴムボタン」を押しながら線の一部に触れると、その線(一筆)が消えます。
PDFへの書き込み
PDFファイル上に自由自在に手書きができます。会議資料や書類に手書きメモを書けば、メモした状態のまま保存されます。
パームリジェクション
画面に手を置いた状態でもペン操作が行えます。そのため、画面にペンを置いた状態では、指でのタッチパネル操作は無効です。
ペンの設定画面では、ペンの「色」や「太さ」「消しゴムの大きさ」の3つを設定できます。書く内容によって素早く使い分けられるようシンプルな設定操作になっています。非常に使用頻度が高い設定となります。
① ペンの色設定
本体設定を変更することで、手書きするペンの色の組み合わせを選べます。「青/赤」と「黒/赤」が選択できます。
② ペンの太さの設定
ペンの太さは5段階の設定が可能です。自分がもっとも書きやすい太さを自分標準として決め、書類に合わせて選びましょう。
③ 消しゴムの大きさ設定
大きさを3サイズから選べます。線の一部に触れると、その線(一筆)が消えます。線のすべてをなぞる必要はありません。
紙のスケジュール手帳に劣らない使い勝手を目指して、リンクによるページ移動機能を備えています。各リンクをタップすることで「月・週・日」を自由自在に行き来ができます。「ホームメニュー」内には「スケジュール」専用アイコンがあり、すぐに呼び出せます。
マンスリー
月表示。左端の▸は各週表示へのリンク。右端の月タブは各月へのリンク。各日も日表示へのリンク。タップでそれぞれのページに移動します。
ウィークリー
週表示。各日エリアをタップするとそれぞれの日表示に移動します。上部には「月」の表示へ戻るリンクです。
デイリー
日表示(例:9月28日)。上部に「月」表示へ戻るリンクがあり、行き来することができます。
新規ページの挿入
記述スペースがなくなったらページを1ページ送り(例:9月29日)、「ツールバー」→「オプション」→「新規ページの挿入」で新しいページを1ページ前(例:9月28日の後ろ)に追加できます。
白無地を含めた多様なノートを基本テンプレートとして用意しています。そのほか、趣味実用リフィル類や、会議や研修などに活用できるビジネス向けのリフィル類を「フリーコンテンツ」ページで提供しています。
ノートの作成
「ホームボタン」→「ホームメニュー」内「ノートの作成」でテンプレートの選択画面に入ります。
ノートのテンプレート
多様なテンプレートから1つ選んでタップし、「OK」で選択したノートが作成されます。
パソコンアプリ「Digital Paper PC App」の設定で、ご自身で作ったPDFをノートのテンプレートとして追加登録できます。仕事や趣味でよく使うレイアウトを自作して、オリジナルのMYリフィルとして活用できます。
PDFファイルは、パソコンアプリ「Digital Paper PC App」を使って「クアデルノ」への出し入れや管理が可能です。ファイルのコピーや移動、名称の変更などが、シンプルな操作でできますので、ぜひ活用ください。
* 動作環境、対応バージョンおよび入手方法については、ダウンロードページをご確認ください。
パソコンアプリ「Digital Paper PC App」と「クアデルノ」本体をペアリングします。ペアリングを完了した後に、Wi-Fi接続やBluetooth接続の無線関連の設定に進みます。
① ペアリング
パソコンアプリ「 Digital Paper PC App 」をダウンロードして起動します。付属のUSBケーブルで接続して接続設定を行います(初回のみ)。
② 接続済み表示
接続を完了すると「接続済み」が表示されます。本体メモリの初期設定は「Note」「Received」「Samples」「Schedule」の4フォルダが表示されます。
③ Wi-Fi接続を使う場合
「ホームメニュー」→「設定」→「Wi-Fi」と順にチェックしていきます。パソコンが接続しているのと同じWi-Fiネットワークに「クアデルノ」を接続します。
④ Bluetooth接続を使う場合
「ホームメニュー」→「設定」→「Bluetooth」にチェック→「Bluetooth 設定」→「Bluetooth ペアリング」でパソコン側をペアリング 。
パソコンアプリ「Digital Paper PC App」の基本操作はシンプルです。PDFファイルのコピー、移動、削除、名前の変更、フォルダの作成など、パソコンと「クアデルノ」相互のやりとりを簡単にスピーディに行うことができます。
① PDFファイルを入れる
パソコン内フォルダ(左)のファイルを選択してドラッグ&ドロップで「クアデルノ」内フォルダ(右)に送ります。すると、ファイルがコピーされます。
② その他のコピー操作
同様のファイルコピー操作は、上段の機能ツリー内からも実行できます。右上の専用ボタン「電子ペーパーに入れる」をクリックし、ファイルを選択しましょう。
③ 「NEW」アイコン
「クアデルノ」内に新たにコピーされてきたファイルには「NEW」アイコンが付きます。新しく取り込んだファイルがどれか、一目で把握することができます。
④ 右クリックで基本操作
「クアデルノ」内のファイルを選択して右クリックすると、機能ウィンドウが開いて6つの機能コマンドが選べます。「名前変更」などもここから実施しましょう。
パソコンアプリ「Digital Paper PC App」を使って、フォルダ内のPDF ファイルを同期することができます。頻繁に更新する必要がある「進行中」案件のフォルダなどに同期を設定すれば、毎回ファイルの出し入れ操作をすることなく、最新状態を共有することができます。
① 同期フォルダを設定
「クアデルノ」内に同期したいフォルダを新設します(または選択する)。フォルダ選択した状態で右クリックし→「同期先フォルダを設定する」を選択。
② 同期先フォルダを選択
「フォルダの選択」表示から、パソコン内の同期したいフォルダを選んで、「フォルダの選択」をクリック。これで同期先のフォルダが設定されます。
③ 同期アイコンの確認
「クアデルノ」内のフォルダが同期アイコンに変わり「同期設定」が完了。確認表示「はい」を押すか、上部の「同期」をクリックすると同期が開始します。
④ 同期の完了
設定された2つのフォルダ内は同一状態になります。※同期されるのはPDFファイルのみです。一定時間毎の自動同期も設定可能となります。
スマートフォンアプリ「QUADERNO Mobile App」を活用して、スマートフォンと「クアデルノ」を連携させたPDFファイルの送受信が行えます。外出先や移動中の車内など、パソコンが使いにくい環境下でも手軽でスピーディなやりとりを実現します。
* 動作環境、対応バージョンおよび入手方法については、ダウンロードページをご確認ください。
スマートフォンアプリ「QUADERNO Mobile App」を使って、スマートフォンと「クアデルノ」を接続します。2方式(3種類)の接続方法があります。
※いずれの接続方法も初回接続時のみ認証コード入力が必要です。
① インフラ接続(Wi-Fiアクセスポイント経由)
自宅や店舗に設置されているWi-Fiアクセスポイントを経由してファイル送受信を行います。「クアデルノ」とスマートフォン(QUADERNO Mobile App)の両方が同じWi-Fiアクセスポイントに接続して通信します。
② ダイレクト接続(NFC機能を使ったWi-Fi接続)
NFC機能を使って「クアデルノ」とスマートフォンを簡単接続できます。「クアデルノ」のメニューから「設定」→「NFC」をオンに設定して接続します。※iOSではアプリを起動してからNFCタッチで接続します。
③ ダイレクト接続(手動入力によるWi-Fi接続)
NFC非搭載スマートフォンでは「クアデルノ」のメニューから「設定」→「Wi-Fiアクセスポイントを起動」し、表示されたSSIDとパスワードをスマートフォンのWi-Fi設定に入力して接続します。
スマートフォンアプリ「QUADERNO Mobile App」で、メール添付で送られてきたPDFファイルを「クアデルノ」に転送します。
※基本解説として「NFC機能を使ったWi-Fi接続」で説明します。初回接続時のみ、認証コード入力が必要です。
① PDFファイルを開く
メール添付で着信したPDFファイルを開き「ファイルを送信」をタップ。 ※PDF管理アプリで各種操作が可能です。機能名称はアプリにより異なります。
② 「Q」アイコンを選択
アプリ選択画面の中から、「クアデルノ」の「Q」アイコンをタップ選択します。転送方法は「今すぐ転送」と「後でまとめて転送」から選択します。
③ Wi-Fi接続(NFC利用)
本体右上のNFCマークにスマートフォンのNFCマークを合わせてペアリングします。そのあとは、アプリの指示表示にそって進み「実行」します。
④ 「クアデルノ」で開く
選択した「クアデルノ」内の保存先フォルダに、「NEW」アイコン付きファイルが表示されます。こちらのファイルをタップして開き、閲覧・手書きなどを実行します。
「クアデルノ」で手書き編集したPDFファイルをスマートフォンアプリ「QUADERNO Mobile App」でスマートフォンに転送して、メールに添付して送信する手順です。
※基本操作として「NFC機能を使ったWi-Fi接続」を説明します。※初回接続時のみ、認証コード入力が必要です。
① 「クアデルノ」から取り出す
スマートフォンの「Q」アイコンからアプリを起動させ、スマートフォン画面下側にある「クアデルノからファイルを取り出す」をタップします。
② Wi-Fi接続(NFC利用)
本体右上のNFCマークにスマートフォンのNFCマークを合わせて接続。接続後、ファイル選択して「ファイルを取り出す」をタップします。
③ 送信アプリを選択する
取り出したファイルを開いて、メニューから「ファイルを送信」を選択。アプリ選択画面の中から、使用するアプリのアイコンをタップ選びます。
④ メール送信する
メールアプリが起動して添付ファイルとしてスタンバイ。メールアドレスや本文を記入して、送信アイコンをタップして送信完了となります。
「クアデルノ」の最新ファームウェアでは、対応の「ScanSnap(iX1500/iX500/iX100)」とダイレクト連携が可能。パソコンを介さず、書類を「ScanSnap」から直接「クアデルノ」に読み込むことが可能です。
2つの方法で「ScanSnap」からのスキャンデータを「クアデルノ」に転送します。
ダイレクト接続
「クアデルノ」と「ScanSnap」をダイレクトに接続して連携します。Wi-Fiアクセスポイントがない環境下でも、スキャンから転送までを行うことができます。
■ダイレクト接続はiX1500、iX100のみとなります。
アクセスポイント接続
「クアデルノ」と「ScanSnap」を無線LANアクセスポイント経由で同じWi-Fiネットワークに接続します。自宅やオフィスなどのWi-Fiアクセスポイントを経由して接続します。
パソコンで「クアデルノ」のWi-Fi設定を実行。(初回のみ)
パソコンと「クアデルノ」をUSB接続し、「Digital Paper PC App」でWi-Fi設定を実行。
ScanSnapの設定方法
●アクセスポイント接続方法
「iX1500」の場合
「iX100」の場合
「iX500」の場合
●ダイレクト接続方法
「iX1500」の場合
「iX100」の場合
利用する「ScanSnap」を選択。
パスワード入力が求められる場合、ScanSnapのシリアルNo.の下4桁を入力。製品背面または底面のラベルに記載のシリアルNo.を確認。
①「ScanSnap」本体に取り込む書類をセット。「クアデルノ」の「ホームメニュー」→「ScanSnapから取り込む」→「利用するScanSnap」を選択します。「片面・両面」の選択(*1)や「白紙削除」など、3つの詳細設定を設定すれば、スキャン設定が完了です。*1「iX100」は片面のみ
②画面下部の「スキャン」をタップしスキャンを開始。原稿のサイズや色は自動的に判別、A4カラー両面原稿を最大30枚/分で読み取ります。スキャンデータの保存先は、「クアデルノ」内の「Received」フォルダになります。
③「続けてスキャンする」のボックスにチェックを入れると、いちいちスキャン画像を表示させずに、異なる書類を連続してスキャンすることが可能。PDFファイル自体は、別ファイルとして「Received」フォルダに格納されます。
④「ScanSnap」から「クアデルノ」に転送されたデータのファイル名は、自動的に「Scanned_年月日数字_時刻数字」となり、PDF形式で保存されます。新着ファイルのアイコン上には「NEW」マークが付きますので、探すのも容易です。