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開発者ストーリー
新しいLOOX T シリーズはこうして生まれた!
新しいLOOX T シリーズはこうして生まれた!
新しいLOOX Tはコンパクトでスタイリッシュ。今回のモデルではモビリティの向上をテーマに開発が進められたという。それぞれの開発にまつわるエピソードを担当者に聞いた。
vol.1 もっと薄く軽く、長時間使えるLOOX Tをつくりたい! vol.2 世界最先端技術、LEDバックライトを制す vol.3 コンパクト、ファンレスに挑む vol.4 見ても触れても、違うデザイン
五十嵐 一浩の写真
vol.1 もっと薄く軽く、長時間使えるLOOX Tをつくりたい!
パーソナルビジネス本部 本部長代理 五十嵐 一浩
Q.1 これが新しいLOOX Tですか。すごくコンパクトでおしゃれですね。

 確かにコンパクトですが、コンパクトでありながらも基本的なノートPCの使い勝手の部分では妥協しないというコンセプトは堅持しています。「妥協しない」というのは、たとえばキーピッチを狭くしたり、バッテリー容量を小さくする、あるいは当社のモバイルPCのアイデンティティーであるモバイル・マルチベイ構造※ をあきらめるといったことで、小型軽量化を達成しないということです。

※「モバイル・マルチベイ構造」とは・・・
使用目的に合わせてベイを交換することができる構造のこと。標準添付のDVDドライブのほか、テレビを見たり録画する場合にはテレビユニットを装着したり(LOOX T70M/Tのみ)、マルチベイ用カバー(標準添付)に交換すればより軽く持ち運ぶことができる。また、外出先でより長時間使用したい場合には別売の増設用バッテリーユニットを装着することで最大約11. 3時間の稼働が可能になる。

モバイル・マルチベイのイメージ写真
Q.2 コンパクトにはなったけれど、そこはしっかり守り通したと。

 前モデルはAV機能を強化したことで、エンターテインメント・モバイルPCとして高く評価していただきました。新モデルを開発するにあたっては、(1)AV機能をさらに充実させる方向、(2)小型軽量化、薄型技術を使って、モビリティを追求する方向の2つの方向性を検討しました。いろいろ社内で議論して、今回はモビリティを高める方向性を重視することにしました。

専用に設計されたマザーボードのイメージ写真
Q.3 なぜ今回、モビリティを重視することになったのですか?

 それはもう、お客様にLOOX Tを常に持ち歩いていただきたいという強い想いからです。そのためには、いつでもどこでも使える便利なパーソナルツールとして、モビリティのさらなる向上が必要だと感じました。そこで、前モデルの特長である優れたAV機能を継承しつつ、よりコンパクトで薄く軽い、よりスタイリッシュなモデルを作ろうということになったのです。
実は前モデルと、この新モデルの中間に位置するようなモデルでかなり開発を進めていたのですが、社内で議論を重ねるうちに、「お客様はもっとモビリティを求めているのではないか」ということになり、さらなる小型軽量・薄型化を推進しました。開発スタッフは皆大変だったけれど、結果的に最良のものをお客様に提供できることになったと思っています。

より軽く、薄くを目指したLOOX Tのイメージ写真
Q.4 でも小さく軽くするということは、どこかが犠牲になるのでは?

 犠牲にした部分はないですね。同等機能でより小型軽量化を目指しました。たとえばスピーカーなんですが、前のモデルは真ん中にドンとあって実にいい音がするんです。でも薄くするには、スピーカーが真ん中にあると難しい。そこでスピーカーを液晶の後ろ側に配置しました。じゃあ音が犠牲になっているのかというと、決してそうではないんですね。満足していただける音質になっています。

五十嵐 一浩の写真
Q.5 外出先でAV機能を楽しむときは、やはりバッテリー残量が気になります。

 基本的に薄さ・軽さと、バッテリー寿命はトレードオフの関係にありますから、この両方を満たすには新しい技術、ブレイクスルーがないと難しいのです。新LOOX Tにはモビリティ向上のための最新技術がふんだんに使われています。たとえば国内トップの液晶メーカーと共同で開発した10.6型ワイドのLED※バックライト液晶や、チップの取り付け間隔を狭めて、20%以上マザーボードを小さくする技術、あるいは軽量化されたDVDドライブ 、効率的に電力を使用する省電力ユーティリティなどです。こうした技術が結集して、新しいLOOX Tは誕生したのです。

※「LED」とは・・・“Light Emitting Diode”の略で、発光ダイオードと呼ばれる半導体素子の一種

歴代のLOOXシリーズの写真
LOOX T STYLE
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