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森 : |
この液晶パネルは従来使われていたCCFL※に代わって、ホワイトLED※ をバックライトに採用したものです。LEDは発光効率の向上がめざましく、光源として非常に有望なデバイスです。今回はLEDバックライトという新技術を投入しただけでなく、液晶表面輝度は従来モデルと同等以上を確保しています。 |
※「CCFL」とは・・・液晶の光源として使われている冷陰極蛍光管のことで、蛍光灯のミニチュア版のような形状をしている
※「ホワイトのLED」とは・・・白色の単色発光をするLEDのこと
徳橋: |
それはRGB※のLEDバックライトになります。LOOX TのバックライトはホワイトLEDで違うものですね。 |
※「RGBのLED」とは・・・R=赤、G=緑、B=青のそれぞれの単色発光をするLEDのことで、これら3色を混ぜ合わせて白色を作り出す
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森 : |
新LOOX Tに採用した液晶は、国内トップの液晶メーカーとの共同開発だったわけですが、ホワイトLEDを使おうというアイディアがでたものの、従来のホワイトLEDはCCFLに比べて発光効率が低いため、携帯電話など小さいものにしか採用されていませんでした。正直言って開発できるのか不安でした。ただLEDバックライトの液晶は、バックライトの光を液晶全体に拡散させる導光板を薄くでき、しかもCCFLを点灯させるインバータ回路が必要ありません。ですからその分、液晶パネルを薄く軽くコンパクトにできるわけです。モビリティ向上のために、これだけはどうしても載せたいと思っていました。 |
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徳橋: |
そうです。発光効率もありますが、LEDは点光源なので、サイズが大きくなるほど明るさにムラが出やすくなります。ですから表示品質を上げるのに苦労しました。導光板の設計条件を工夫しながら、明るさが均一になるまで液晶メーカーと何度もやり取りし、気がつくとスケジュールはギリギリという状態で(笑)。しかし出来上がった液晶は明るく満足できる仕上がりになりました。キレイな画像を映し出せたときには、ホントにうれしかったですね。 |
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徳橋: |
LOOX Tの液晶は明るく、映画などのDVDにも適した画作りになっているので、ぜひお店で見比べてほしいですね。映画は、雰囲気のある全体的に暗い場面が結構ありますが、しっかり再現できています。 |
森 : |
あと薄さもチェックしてください!! |