こんなフリーソフトは危ない!
ダウンロード前に気をつけたいこと

2016年3月25日

インターネット上には、さまざまなフリーソフトがあります。フリーソフトには便利なものもたくさんありますが、中にはウイルスや不正なプログラムが埋め込まれていて、パソコンが壊されてしまったり、個人情報が盗まれたり、トラブルの元になることも少なくありません。
フリーソフトをダウンロードする前に、フリーソフトの危険性、そしてダウンロード時の注意点について知っておきましょう。

フリーソフトに埋め込まれているトラブルの元!

ウイルス感染や不正プログラムなど、フリーソフトにはさまざまな落とし穴があります。ここでは、ダウンロードによって引き起こされたトラブルをいくつかご紹介します。

1.パソコンの動作が遅くなる

フリーソフトのダウンロードによって発生するトラブルでもっとも多いのが、パソコンの動作が遅くなるというもの。ダウンロードしたフリーソフトの中にウイルスが埋め込まれていて、ソフトを起動することで感染してしまうことが主な原因です。パソコンの動きが遅くなるだけでなく、場合によっては、パソコンを作動させることができなくなります。

2.ハードディスク内のデータが破壊される

ダウンロードしたフリーソフトに、「ハードディスクを破壊するプログラム」が埋め込まれており、フリーソフトを起動した途端に、パソコンが使えなくなってしまいます。ハードディスクが壊されると、修復することはほとんどできません。

3.ハードディスク上のファイルが盗まれる/読まれる

ダウンロードしたフリーソフトに、「自分のパソコンを外部のパソコンで操作できるようにするプログラム」が埋め込まれており、パソコンに取り込んでしまうことで発生するトラブルです。結果、第三者によって、個人情報が盗まれる、または、勝手にファイルを読まれてしまいます。

4.国際電話を利用した覚えはないのに、国際電話料金が請求される

フリーソフトに、「インターネット接続を国内のプロバイダーから海外のプロバイダーに勝手に置き換えるプログラム」が埋め込まれていることがあります。そのソフトをダウンロードした結果、インターネット利用が国際通話として加算されてしまい、膨大な額の請求書が届きます。

インターネット上のフリーソフトには、便利なソフトやツールに見せかけて、いたずらに被害を与えるために作られているものも多々あります。フリーソフトのリスクを認識して、使用するのであれば、最大限の注意を払いましょう。

被害に遭わないために。安全なダウンロード方法をご紹介!

悪質なフリーソフトの被害に遭わないためには、そのフリーソフトが危険なものかそうでないものかを見極める目を養う必要があります。ここでは、安全にダウンロードするための方法をご紹介します。

1.ダウンロード元や開発元を確認する

まずは、ダウンロード前に、ダウンロード元や開発元を検索して、危険性が無いかを確認しましょう。ダウンロードページに運営元が記載されていなかったり、過剰にダウンロードを推奨する文言が書かれていたり、極端に情報が乏しいサイトからは、ダウンロードしないようにしましょう。

2.警告を無視しない。ソフトウェア規約などがあれば目を通す。

ウイルス対策ソフトを入れていると、ダウンロードを実行するときに警告が表示される場合があります。その場合は、ダウンロードせずにそのWebページを離れるか、ソフトウェア利用規約などがある場合は目を通して安全かどうかを確認しましょう。

3.むやみに[OK]や[実行する]をクリックしない。

ダウンロードする際、「OK」や「実行する」という表示が現れることがあります。ひとつひとつの表示には、ダウンロードするソフトの注意事項が書かれているので、しっかり内容を読んでおかしい点がないか確認しましょう。

インターネット利用に慣れてくると、危険性に対して無防備になってしまいがちです。慣れてきたときほど、落とし穴に引っかかってしまうことが多いので、利用する際には常にインターネットの危険性を忘れないようにしましょう。今回ご紹介したフリーソフトのダウンロードによるトラブルも、インターネットの落とし穴のひとつ。セキュリティ意識を高めて、より安全に、より安心してインターネットを楽しみたいですね。

<参考>
総務省 よくある相談回答集(電気通信サービス)
http://www.soumu.go.jp/soutsu/kinki/faq/faq/tsushinsabisu.html#a5_1

IPA 情報処理推進機構 安易なダウンロードがもたらす大きな被害について
http://www.ipa.go.jp/security/personal/base/index.html

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