最低限これだけは設定しておきたいパソコンのセキュリティ

2016年3月25日

みなさん、セキュリティソフトを入れただけで満足していませんか?
セキュリティソフトを入れていても、パソコン本体やメールソフトなど、基本的な設定ができていないと避けられないトラブルがあるんです。
より安全に、より安心してパソコンを楽しむために、一度セキュリティ設定を見直してみましょう。

セキュリティ対策不足が引き起こす!インターネット・パソコンのトラブル

セキュリティソフトを入れたからといって、トラブルに巻き込まれる可能性はゼロではありません。
ここでは、セキュリティ対策不足によって生じるトラブルをご紹介します。

・ウイルス感染

Aさんは、友人のBさんからメールを受け取り、メール文中のリンクをクリックしたところ、ウイルスに感染してしまいました。そのことをBさんに伝えたところ、そんなメールを送った覚えはないとのこと。驚いたBさんが送信フォルダを確認してみると、確かにAさんに向けてメールが送信されていました。どうやらBさんのパソコンがウイルスに感染しており、Aさん宛に勝手にメールが送信されていたようです。
Bさんは、感染予防のためにウイルス対策ソフトをインストールしていました。それなのに、なぜウイルスに感染してしまったのでしょうか?
これは、ウイルス対策ソフトの期限切れが原因で起こったトラブルです。対策ソフトの期限が切れるとメッセージが表示されますが、そのまま使っている方も多いようです。期限が切れると、対策ソフトが機能しないため、ウイルスに対して無防備な状態になってしまいます。定期的に使用期間をチェックして、期限が切れている場合はすぐに更新するようにしましょう。

・ワンクリック詐欺

Cさんは、知らないアドレスからメールを受け取り、開いてみるとリンクが貼られていました。リンクをクリックするとサービス入会のメールが届き、そこには「入会金を振り込まないと、延滞金が発生し、延滞金も支払われない場合は裁判所から連絡が届く」という内容が書かれていました。
これは、典型的なワンクリック詐欺の手口です。まずは知らない差出人からのメールに貼られたリンクには、アクセスしないことが重要です。また、迷惑メールの設定を見直し、知らないアドレスからのメールを受信できないようにしましょう。このような設定ができるかはメールサービスの提供元(インターネットプロバイダーなど)に確認するようにしましょう。

パソコンの設定でセキュリティを強化!

上記以外にも、パソコンやメールソフトの設定で出来るセキュリティ対策をご紹介します。

1.パソコン購入直後のセキュリティ設定

基本的ではありますが、まずはパソコンにサインインするためのパスワードを設定して、しっかりとロックをかけましょう。パソコン起動時にパスワードを入力しないとパソコンが操作できないようにすることで、他人に勝手に利用されることを防ぐことができます。パスワードは厳重に管理して、他人に知られないように注意しましょう。

2.インターネット利用時のセキュリティ設定

ウイルスなどの不正プログラムはインターネット経由でパソコンに入ることがあります。この不正プログラムは、脆弱性と呼ばれるOSやソフトウェアの弱点をついて侵入してくるので、その弱点を埋めておく必要があります。
弱点を埋める方法は、ソフトウェア・OSのアップデートです。ソフトウェア・OSを最新の状態に保つことで、不正プログラムの侵入を防ぐことができるのです。このアップデートを自動で行うように設定しておけば、自動的に対策ができます。パソコンで利用しているOSやソフトウェアを最新に保ち、ウイルスからパソコンを守りましょう。

3.メール利用時のセキュリティ設定

メールにはテキスト形式とHTML形式の2種があります。ウイルスが埋め込まれているメールの多くはHTML形式で送信されており、それを開くとパソコンにウイルスが侵入したり、受信者が意図しない不正な処理が実行されたりしてしまいます。これを防ぐためには、メールはテキスト形式で開くように設定する必要があります。
また、メールのプレビューを確認しただけでウイルスに感染してしまったという事例もあるので、メールソフトの設定でプレビュー機能をオフにしておきましょう。そのほか、メールソフトの多くは「電子メールにある画像や外部コンテンツをブロックする」「ウイルスの可能性がある添付ファイルを保存したり、開いたりしない」など、セキュリティを高める設定ができます。メールソフトの設定を変更して、メールのセキュリティを強化しましょう。

より安全に、より安心してパソコンを楽しむために、セキュリティソフトをインストールするだけでなく、パソコンやメールソフトの設定によるセキュリティ強化を忘れずに行いましょう。パソコンの買い替えを検討している方は、統合セキュリティソフトの「マカフィー® リブセーフ™3年版」が無料で利用できる、富士通FMVなど、セキュリティ機能に優れた製品を選んでみてはいかがでしょうか?

<参考>
総務省 安心してインターネットを使うために
国民のための情報セキュリティサイト
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/enduser/case/index.html

IPA 情報処理推進機構
http://www.ipa.go.jp/security/personal/base/index.html

IPA 対策のしおり(7)
https://www.ipa.go.jp/security/antivirus/documents/07_mail.pdf

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