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5 ユーザーズ・ガイド

セットアップ

本カードは、パソコンのPCIバスとSCSIデバイス(ディスクドライブ、CD-ROMドライブ、光磁気ディスクドライブ、テープドライブなど)との間の強力なマルチタスキングインタフェースとして機能します。

図1に本カードの主要コンポーネントを示します。

本カードを構成しなければならない場合、SCSISelectTMコンフィグレーションユーティリティを使用することでパソコンの本体カバーを開けたり、カードを操作したりせずに、SCSIカードの設定を変更することができます。SCSISelectユーティリティには、ハードディスクドライブにあるディスクメディアを低レベルフォーマットし、検査するユーティリティも入っています。

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■ SCSIカードのインストール

SCSIカードをインストールするには、下記の手順に従ってください。すでにパソコンにSCSIカードが組み込んである場合には、この作業は不要です。

ポイント

■ SCSIインタフェースについて

SCSIデバイスをインストールする前に、ここで説明するSCSIの基本的概念を理解しておいてください。この概念説明は、SCSIカードとデバイスをセットアップし、正しく機能させる上で必要です。

□ SCSI ID番号

SCSIカード自体はもちろん、SCSIカードに接続されるすべてのSCSIデバイスに、それぞれ独自のSCSI IDを割り当てなければなりません(本カードでは0〜7)。SCSI IDは下記の2つの目的のために使用されます。

本カードに接続されたSCSIデバイスの場合、SCSI ID 7が最も高い優先順位を持ち、SCSI ID 0が最低順位となります。

ポイント

SCSIカードのIDは、デフォルト設定のSCSI ID 7のままにしておくようにお奬めします。何らかの理由で、本カードのSCSI IDを変更しなければならない場合は、「SCSISelectユーティリティ」(Click)をお読みください。ハードディスクやその他のデバイスのSCSI IDを変更する場合は、各デバイスの説明書を参照してください。

パソコンに複数のSCSIカードをインストールする場合は、各カードは別のSCSIバスを作ります。SCSI IDは、IDを別のSCSIバスにデバイスを割り当てる限り、同じ番号を再度使用することができます(たとえば、各SCSIバスに、SCSI ID 0のデバイスを作ることが可能です)。

□ SCSIターミネータ

信頼性の高い通信を確保するためには、必ずSCSIバスを正しく終端処理しなければなりません。この終端は、ターミネータまたは終端抵抗と呼ばれているレジスタを使って制御します。ターミネータは、SCSIバスの両端に置きます(または、両端のターミネータを有効します)。この両方の端の間にある全てのデバイスでは、ターミネータを外しておかなければなりません(または、無効にします)。

本カードの終端処理

本カードでの終端は、SCSISelectユーティリティのソフトウェアコマンドを使って制御します。デフォルト設定はAutomatic(自動)で、次のように機能します。

本カードの設定はデフォルトのAutomatic(自動)のままにしておくようにお奬めします。本カード のターミネータ設定をマニュアルで有効、または無効にするには、「SCSISelectユーティリティ」(Click)をお読みください。

SCSIデバイスの終端処理

各SCSIデバイスの終端を有効にするか、無効にするか判断する方法については、それぞれのデバイスの説明書をお読みください。ほとんどの内蔵用SCSIデバイスは、ジャンパやスイッチを制御することで終端設定ができるようになっています。またレジスタモジュールを取り付けたり、取り外したりしなければターミネータ設定のできない内蔵用SCSIデバイスもあります。また外付用SCSIデバイスの場合ほとんどが、コネクタ状の終端抵抗をつないだり、外したりして終端を制御しています。

■ SCSIデバイスの接続

接続可能な台数については、「システム構成」を参照してください。

□ 内蔵用SCSIデバイスの接続

内蔵用SCSIデバイスを接続している場合は、内蔵用SCSIケーブルにすべてのデバイスを接続できるだけの十分のコネクタがついているか確認してください。

  1. インストールするSCSIデバイスのそれぞれの用意をしてください。デバイスSCSI IDとターミネータを構成します(ケーブルに接続されている最後の内蔵用デバイスを終端します)。手順については、各デバイスの説明書と「SCSIインタフェースについて」(Click)を参照してください。
  2. パソコンにSCSIデバイスをインストールしてください。手順は、パソコンとデバイスの説明書を参照してください。
  3. 内蔵用SCSIケーブルの片方の端にあるコネクタを、SCSIカードの内蔵用SCSIコネクタに接続してください。
    ケーブルのコネクタのピン1を、SCSIカードのコネクタのピン1と並べます。コネクタのピン1には通常、小さい三角のマーク(▲)または「1」の印が付いています。
  4. ケーブルにある残りのコネクタを、デバイスの背面にあるコネクタにプラグ接続します。
    ケーブルのカラーの縞模様を、デバイスコネクタのピン1と並べます。
  5. パソコンの電源からSCSIデバイスにある電源コネクタに接続します。

□ 外付用SCSIデバイスの接続

SCSIカードに外付用SCSIデバイスを接続する場合は、インストールするそれぞれのデバイス用に外付用SCSIケーブルを用意してください。

  1. インストールするSCSIデバイスのそれぞれの用意をしてください。SCSI IDを設定し、終端抵抗を最後の外付用デバイスに接続します。デバイスの説明書と「SCSIインタフェースについて」(Click)を参照してください。
  2. 外付用SCSIケーブルの片方の端にあるコネクタを、SCSIカードの外付用SCSIコネクタに接続してください。
  3. ケーブルのもう片方の端にあるコネクタを、外付用SCSIデバイスにあるSCSIコネクタの何れか1つに接続します。
  4. 他の外付用SCSIデバイスを接続する場合は、それぞれのデバイスを1つ前のデバイスに接続し、すべての外付用SCSIデバイスを接続するまで、デイジーチェーン状に接続を繰り返します(図2を参照)。
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■ 電源ケーブルの接続

すべての電源スイッチがオフになっていることを確認し、パソコンのカバーを戻し、それからパソコンと周辺装置に電源ケーブルを再接続します。パソコンや周辺装置の電源を入れる前に、「コンフィグレーション」(Click)の説明を読んでください。パソコンとSCSIカードの構成に必要な情報が記載してあります。


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